夏のエネルギー特集（11）

放射性廃棄物の処分については、「技術的信頼性の向上に資する研究開発や、回収可能性
の担保や代替処分技術、群分離・核変換技術に関する調査・研究等を実施」とある。うー
む、ハッキリ言ってようわからん。結局廃棄物処分の決定版は無いんです！と言っている
のに等しいように見える。

まあ世界的に決定版解決策がまだ見つかってない項目だから仕方ないか。日本が解決策を
発見できるような問題でもないように思える。アメリカ様かフランス様あたりが、解決の
妙策を見つけてくれるのを待つしかないかもね。

４番目の核燃料サイクルの推進。これについては「まだやる気ですか！」という感じだが
まあやるわな、そりゃ。日本の官僚がいったん始めた計画をそんな簡単にやめるわけが無
い。なにせ「官僚は絶対」「お上は間違わない」が身上の国だからな。官僚様の始めた計
画に間違いなぞあろうはずが無いのだ。

そんなわけで、もんじゅも六ケ所もどんどん推進だ。税金を湯水のように使うぞ。でも何
も出来んだろ。うまく行った試しがないもんな。もんじゅも六ケ所も全くダメだ。どうし
たらこんなに失敗続きにできるのか不思議なくらいダメダメだ。でも続ける。これはサグ
ラダ・ファミリアなんか軽く超えそうだな。まあせいぜい頑張れニッポン！

最後の「国際協力の下での中長期的な取組」。については「国際協力の下で高温ガス炉等
の研究開発の推進」。おお、やっとオイラ一押しの高温ガス炉が。しかし扱い低いな、独
力でやりきる気は無いのね。まあ軽水炉もやります、高速炉もやります、高温ガス炉もや
りますだからな。いったいどれが本命なのか。ま、カネになりやすい軽水炉と高速炉なん
だろうけど。税金なんてタダだと思ってるようだから、一番コストがかかるものを推進し
たいのだろう。「原子力。明るい未来のエネルギー」ってやつだな。