mixiユーザー(id:17119814)

2015年07月26日09:34

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造船

日本は1970年代くらいまで世界一の造船国であった。しかしその後、韓国に抜かれて
2位に落ち、その後中国にも抜かれ、現在は1位中国、2位韓国、3位日本の順になって
いる。だが今年に入ってその序列に変化が起こり始めているというのだ。

まず中国の造船産業がひどい状態になっている。受注額が前年の75%以上の減少。つま
り1/4以下だということである。2010年ごろ中国の造船業者は3000社を数えて
いたが今年に入って破産続出で100社あまりにまで減っている。さらに満足に稼働して
いるのは20社程度だという。

中国で建造されている船は主にバラ積み貨物船というもので、鉄鉱石だとか石炭だとかを
運ぶような船だ。まあ世界的に船の需要が減っていることもある。最大の需要元である、
ヨーロッパがギリシャ問題などで経済がおかしくなっていることも要因となっている。と
いうことで今年は中国は受注量で3位に後退するだろうという見方が多い。

次が韓国だが、こちらは受注残では世界一を保っている。しかしその内情は「大赤字を抱
えてボロボロ」な状態である。韓国の大手3社、ヒュンダイ、サムスン、大宇は船の受注
が減ったときに、海洋プラント受注に成功した。しかしその実態は、許容を超えた安値で
の落札だった。

さらに韓国企業はこうしたプラントに経験が無く、設計もできず管理もできず。工程は遅
れるわ工事費はかさむわで大赤字となった。そこで不足した資金調達のために、今度は船
の受注を採算度外視で取り始め、結果的に赤字を増やすことになった。3社合計で1兆円
近くの赤字だという。大手財閥に激しく依存する韓国経済にとっては、非常に重大な問題
となっている。

韓国政府は大手銀行から資金を注入する方向だが、韓国の大手銀行は米系資本によって成
り立つ銀行である。アメリカ様の承認を得ないとそれも不可能のハズ。さてどうなるか。

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