mixiユーザー(id:17119814)

2015年03月22日07:54

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原発って・・・(327)

天然ガス購入価格を石油の価格に連動させる契約をしているのは日本だけではない。韓国
や中国は、日本のマネをして同様の契約で購入している。しかしながら、中国は日本の半
値以下、韓国も日本より4割ほど安い価格で購入している。

なぜこういうことになっているかというと、中国や韓国はLNG施設丸ごとで契約するよ
うに交渉したからだ。一つのLNG施設から生産されるLNGを全て買い取る。言ってみ
ればまとめ買いだ。こうすることで単価を下げることに成功しているのだ。

LNGの総輸入量は韓国よりも中国よりも、日本のほうが圧倒的に多い。比較にならない
レベルである。中国は自国産の石炭メインでガスはあまり使ってないからだ。まとめ買い
契約をするなら日本のほうが全然やりやすいはずなのである。

しかし日本は全くこういうことをやってない。大震災より以前は、ガス価格の値下げ交渉
努力などいっさいしてこなかった。全て産出国の言い値で買っていたのである。なぜこう
なったかというと、ガスの買い手は日本の場合、電力会社がほぼ全てを占めている。ここ
で効いてくるのが前にも書いた「総括原価方式」なのだ。

発電にかかった総コストを電気料金に上乗せして良いことになっている。それに3%程度
の利益率をかけている。これが電力会社の収益になる。ガス調達に7兆円かかった場合、
その3%は電力会社の利益に自動的になる仕組みだ。つまり2100億円だ。値下げ交渉
が仮に成功して3兆円にコストが減った場合、電力会社の利益は900億円になってしま
う。1200億円も減ってしまうのである。

これでは、電力会社が値下げ交渉なんかするはずがない。

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