「師匠と弟子」上・下
・・・いいなあ。艶っぽく、どっかすっとぼけていて、もの哀しくもあり、とても深い。
上質の詩を味わってるような章も。
この人はずっと以前から注目してたが、すごく円熟してきた感じ。
サイコスリラーと言うか、夢、オカルトあり、呪術あり。ドタバタあり。
なぜか、どっか、諸星テイストでもあるんだが。…傾向がだぶってるだけなのか?
ともかくも女より男が色っぽくすてきだ。
・・・諸星の稗田礼二郎など、残念ながら、高橋の師匠の前にはかすんでしまうなあ。
時のマジック。繰り返し、既視感のあるストーリーがいろいろ入れ替わって展開される。
いたし方ない人生。…理由なく涙が流れて止まらない老いた男。
隊務スリップの最終章もそうだったなあ。なぜか涙が。あれは若い女の子だったけど。
私も泣きたくなる章が。幾つか。
センのきれいな漫画家は・・・古いが、桑田次郎、あすなひろし、小池えーと?
星野、松本零士、手塚とは全く別物で。
個人的には黒田硫黄の線も好きだが。…だんだん、ストーリ^の展開についていけなくなった。
遠心型と求心型では…やはり、後者の方が味わい深いなあ?
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