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2019年10月23日11:58

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身近な秋 ノコンギクと誰も刈らない稲の稲穂揚げ

 数々の台風がやってきて、夏の名残りを引きずっているようだが、私の周辺では確実に秋は深まっている。

 庭の片隅で何輪かのノコンギクが咲いている。多分私の記憶では、もっと前に一度開花しているのをみていて、それらが終わったと思っていたところでの開花だ。いうところの二度咲きのようだ。何らかの気象条件と関係があるのだろうか。

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 もう何度も触れたが、耕作者が急逝したまま放置されている田んぼが近くにある。
 他の田では、すっかり稲刈りも終わったが、ここでは稲穂が垂れたままだ。とはいえ、この稲穂、今年田植えされたものではなく、昨年刈り取られた株からヒコバエのように自生してきたもので、ここに至るまで人の手はまったく加わっていない。

 しかし、その穂の色合いからして完熟の時期を迎えていることは間違いない。放置が続けば、このまま朽ちていって、その中の何粒かが発芽し、来年も生育が継続するのだろうか。
 まるで、何代にもわたって人間が改良してきたこの稲という植物が、今度は徐々に時間を後退し、先祖返りをしてゆくのを観ているようだ。

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 ちなみに、どれだけの実をつけているのかを見ようと、籾殻を除いて米粒を観察してみた。やはり、やや小粒なように思える。噛んでみると、ちゃんと生米の味がした。

 このまま朽ちさせるのもと思い、何本かの穂を切り取って持ち帰った。穂を油で揚げて、いわゆる稲穂揚げを作ろうという魂胆だ。うまくゆけば、一面に白い花が吹き出たように広がり、ちょっと塩でも振れば、お茶請けかつまみになる。

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 やってみたが、油の温度の加減がよくわからない。小さな実だから、あまり高温にしては一気に弾けるのではと気弱になったのがかえって良くなかったかもしれない。
 写真で見るように、あまり白く弾ける花にはならなかった。食べてみた。白く弾けたものは、ポップコーンのような食感であまり米特有の味はしない。
 意外なのは、あまり弾けなかったものが、炒り米のような香ばしさがあって美味いということだ。

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 成功したような失敗してような、どちらともいいかねる結果だが、採っても叱られない素材がすぐ近くにいっぱいあるのだから、これからも試してみたい。
 
 うまくいったら稲穂揚げ専門店を立ち上げ、それに成功したら全国にチェーン展開し、さらには海外進出なんてことになったら、この国の米余り現象も解消するのでは・・・・などと考えているわけではない。
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