平成31年。新たな元号を迎える年になりました。
歴史を眺めるに、ホモ・サピエンスの数百万年の歴史の中で直近の数千年が最も変化の激しい数千年で、その数千年の中で直近の数百年が最も変化の激しい数百年でした。もっとも、その数百年の中で直近の数十年が必ずしも最も変化の激しい数十年だったかどうかは良くわかりませんが。
この日本文化圏におけるここ数百年の歴史は、明治維新と第二次世界大戦を区切りとした3期に区分するのが適切だと思ってます。ここでは便宜的に、江戸時代・東京時代前期(明治・大正・昭和前期)・東京時代後期(昭和後期・平成・それ以降)と呼びましょうか。
昭和から平成に変わったあたりでパラダイムシフトが発生したように思います。バブルが崩壊して経済感覚が変化し、ネットとケータイが普及してライフスタイルが一挙に多様化しました。昭和後期は「変化と成長」の時代であり、平成は「進化と成熟」の時代でした。喩えるなら、道路を敷設したのが昭和後期で、その道路を舗装したのが平成です。
パラダイムシフトにおいては多くの価値観や文化が断絶します。何を残し何を諦めるのか判断し次世代の為の道標を示すのが、私たち現世代の責任というものです。もちろん、どちらに向かうかを決めるのは次世代の自由ですが。
ともあれ現時点での東京時代後期は、国家の消滅や分割などのない幸せな時代でした。この社会をいくらかマシにして次の世代に渡したいと思ってます。
今年も宜しくお願いいたします。
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