ボードゲームサークルが「誰でも参加できるゲーム会」を催すときに、長時間ゲームが禁止されることがあります。主な理由は「そのゲームに詳しくない人が不用意に長時間拘束されること」や「いろんな参加者と交流してもらうこと」あたりでしょう。
ここ数年の間にそのような「初心者に優しいオープン例会」が増えてきました。この理由を考察するに、「ボードゲーム業界の発展の為にはゲーマーの数を増やすことが必要であり、増やすためには初心者歓迎が有効だ」という考え方がベースにあるようです。この考え方は、かつてウォーシミュレーションゲーマーが門戸を狭めてたことで衰退していった歴史から学んだものだろうと思います。
ところで、その社会の人口はおおざっぱに「(現役ゲーマー総数P) = (単位時間あたりの新規ゲーマー発生数P) × (ゲーマー継続期間D)」で表すことができます。
よって、ボードゲームに興味を持つ人を増やすことだけでなく、興味を持った人が長く続けられるように支援することも、業界の発展の為に有効です。
この観点で考えると、「長時間ゲーム禁止」はPを増大させるもののDを減少させてしまいます。この問題を解決するには、新人を増やす場とベテランを育てる場とを分けてしまうのが手っ取り早いです。よって、長時間ゲーム禁止のゲーム会と長時間ゲームOKのゲーム会とが共に存在するのが望ましいと思います。
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