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2016年08月07日05:33

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ラブライブ・サンシャイン!第6話感想メモ

■幼少の3年ズと大切な場所=浦の星女学院、そして二年前の“傷”
前回からの引きは、沼津の高校との学校統廃合……
つまり……やはり『廃校の危機』が話の軸に上がってきました。

<blockquote>鞠莉「この学校は失くさない。私にとって、どこよりも大事な場所なの」</blockquote>
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垣間見える幼少時の果南、鞠莉、ダイヤ。
どうやら淡島ホテルのガーデンにある噴水前の模様。
ということは、ほぼ小原家の庭の中とも言える場所で、瞠目する鞠莉を満面の笑みの果南がハグし、それを驚きながらも見守るダイヤ。
推測するに、それまで友達のいなかった鞠莉と出会った果南が半ば強引に友達になった場面……なのでしょうか。
しかし、幼少時の思い出と浦の星は直接関係しているようです。

その大事な場所を護るために理事長となり、「だからスクールアイドルが必要なの」と語る鞠莉。
直後のダイヤの「鞠莉さん……」という一言の表情と声音に“二年前に終わっていることでしょう”と籠められています。
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それに対し鞠莉は「あの時も言ったでしょう。私は諦めない…と。今でも決して終ったとは思っていない」と返します。
果南にしたようにダイヤにも手を差し伸べますが、ダイヤはその手を取りません。

<blockquote>鞠莉「本当、ダイヤは好きなのね、果南が」</blockquote>
OP前のたった73秒のアバンタイトルで、かなり濃密な情報が我々に提示されました。
ダイヤがスクールアイドル部を認めようとして来なかったのは、二年前に果南達が“傷ついた”所為であり、果南もダイヤもその傷が癒えないまま未だに引き摺っている。

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今回の話の後半で、やはり二年前に3年ズがスクールアイドルとして活動していたことが描かれましたが、浦の星の廃校に繋がる流れを阻止しようとするも失敗に終わり、阻止するどころか流れを増長する結果になってしまったのでしょうか。
それ故に、μ'sのように奇跡を起こせると信じていたスクールアイドルそのものを恨んでしまっていたり……
そんな二人に「諦めない」と言い残して鞠莉は浦の星を護る手立てを手にするべく単身浦の星を離れましたが、戻って来たのは、統廃合の話が本格化する兆しが見えた為なのでしょう。

鞠莉もまた『やりたいと思ったことをやり通す』という『ラブライブ!』の文法に則っているのだと思います。
そして、果南とダイヤも心の底ではきっと“まだ”残り火が燻っている筈だと事ある毎に焚き付けているように見えます。
果南からは繰り返し「本気?」と訊ねられていました。
それでも揺るがない鞠莉の意志を見るに、μ'sでのポジションとしては希以上に穂乃果に近いと私は思いました。
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■相変わらず『夢追い人』の千歌。でも、それが大事
学校統廃合の噂がルビィからスクールアイドル部の面々にももたらされ、『統廃合=廃校』の等式が思い浮かんだ千歌の声が喜んでいるのはすぐにわかりました。
もしや、「これだっ! これが逆境だっ!!」と叫ぶんじゃないかと一瞬期待もしましたw

とにもかくにも─

1.憧れるμ'sが立ち向かった苦難のステージである『廃校の危機』に千歌達も直面
2.そこでAqoursが『廃校の危機』を救う
3.μ'sのように輝ける

─という実に単純な三段論法でテンションMAXで盛り上がる千歌。

まぁ、廃校を喜ぶとはどうなのか─というご意見もあるでしょうが、ここの場面は非常に千歌らしいと思いましたし、こうならなきゃ千歌じゃないとも思いました。
μ’sになる、μ’sを目指すと言って憚らない千歌ですから、境遇が一致するだなんてそれこそ推しのアイドルと誕生日が一緒だとわかったくらいに嬉しかったんだろうと思います。
それこそ、この廃校という舞台さえ整えば、もう勝ったも同然くらいの勢いで。

しかし、いざ学校を救うと言っても何をしたらいいのか……。

まずは入学者を増やそうと、内浦の魅力をアピールするPVを作成しようと思い立つのですが……。
5話でも思いましたが、歌わずにアピールするだけの動画でもスクールアイドルのPVとして成立するんですね。
それこそ生主みたいな感覚ですけど。

これといったものが無いながらも彼女達なりに汗をかいて、近くの観光名所を巡るようにPVを作成します。
面白かったのは、生主の経験を買われてなのか、動画編集を善子がやってたことですね。
その善子を以て、「お世辞にも、魅力的とは言えないわね」と肩を竦める始末。
そりゃ、マリーもわざとらしく「それでこの“テェー↑タラァー↓ク”デスカー?」と門前払いを食らわします。
さすがに曜や梨子も「それはさすがにひどいんじゃ」「どれだけ大変だったと思って…」と言い返しますが、鞠莉は一喝します。

<blockquote>「努力の量と結果は比例しません!」</blockquote>
これ、鞠莉の経験則から来る言葉なのでしょうね。非常に重みがあります。
そして、「大切なのは、このTownやSchoolの魅力をちゃんと理解しているかデェス!」と突きつけます。
善子から「理事長はわかっている、ということ?」と問われ、アバンから繋がるように「少なくともアナタ達よりは」とはっきり切り返します。

「聞きたいデスカ?」との上から目線な言葉に、千歌は頷かずに理事長室を後にしました。

梨子からの「どうして聞かなかったの?」という問いに、千歌は「なんか、聞いちゃダメな気がしたから」と答えますが、これが“とても大切なコト”であることに気付いていました。
それは多分、これまで“何にもない”と普通でいた自分と、やはり“地味だ”“何にもない”と言っていた自分が住む町とが結びついたからじゃないでしょうか。
千歌は偶然でもスクールアイドルを見つけ、自分も“輝きたい”と“変わりたい”と思える自分を発見できた。
それと同じで、鞠莉が言う町や学校の“魅力”を自分で見つけられなければ、「PVを作る資格はないよ」と断じました。

基の性格か、おどけるような言動が多い千歌ですが、純粋に真剣に『夢』を追いかける彼女は、覚醒し始めた嗅覚を頼りに猛進を続けます。
まだまだ視野が狭く、5話での堕天使アイドルや今回の町紹介PVのように失敗もしますが、それでも挫けることも諦めることもなく猛進を続けられるのは、とても大事です。
そうして、前回ヨハネを招き入れたのですから、今回だって自分で見つけられなければいけない…との考えになるのは、千歌にとっては当然の帰結だったのでしょう。

μ’sの牽引役であった穂乃花は無意識にやっていたことのように思いますが、千歌はその都度自分で考え、答えに辿り着きます。
その様こそが、周囲の曜や梨子、そしてもっと多くの人達を動かしていく千歌の魅力のように思います。


(以下、後程続きをアップします)

■ダイヤとルビィの麗しい姉妹愛

■幻想的で感嘆を洩らした新曲『夢で夜空を照らしたい』

■次回「TOKYO」



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