仕事と私用で時間が取れず今頃感想メモ。
北海道は今晩だし、もーまんたいよね(ぉぃ
巷では、前作1期3話「ファーストライブ」が多くの方の名作認定をさせた神回との評価もあったため、否が応にも期待が募っていた模様。
サブタイトルも「ファーストステップ」と掛けて来ています。
私的には3年ズの動向がもっぱらの興味のマト。
果たして、マリーと果南は……
と私も興味津々で観ていた上で、その後の周囲の反応を見ていると色々と書きたいことがたくさん出てき過ぎて、だらだらと読みづらい長文になってしまいました。
が、基本的に私の感想メモで、その時どう感じて、どう推測して、どう妄想したかというのを書き留めているものなので何卒ご容赦を。
■あらゆる面で予想の斜め上を行く「カレー牛丼」…もとい、生徒兼理事長
Aqoursの練習場所は学校内ではなく、砂浜になるんですかね。
現状正式に部としての承認が下りていないし、妥当な線でしょうか。
まぁ、μ'sは承認前から屋上使ってましたけどw
練習では、曜がフォームのチェック、梨子がリズム感のチェック
…と、それぞれの得意分野を活かしながらうまく進めている様子。
リズムが一人遅れていると指摘された千歌の「わたしかー!」と空を仰いでの嘆きっぷりが妙に気に入りました。 等身大な感じが好ましいです。
そんな3人をピンクのヘリが急襲!
砂浜に降りてきますが、そんなことしたら砂が飛びまくって、3人共目なんて開けてられないんじゃないかと(^^;
中からは「チャオー!」と案の定マリーのご登場。
先週出れなかった分の鬱憤を晴らすかのようにのっけからかましてくれます。
しかし、こんなもんじゃ鬱憤は晴れてないようで、OPを挟んで更にかまされる衝撃の宣告。
「新理事長!?」
それも“生徒兼”とは。いよいよこの世界のラノベ感も高まってきました。
「例えるなら、“カレー牛丼”のようなものネ!」と独特の世界観を展開し、梨子ですら「わからない」と突っ込まざるを得ません。
旧友であろうダイヤとの掛け合いは年季の入った感じで、事ある毎に「イッツジョーク!」で躱していきます。
しかし、新理事長就任の件だけはジョークではない、と任命状を突き付けます。
この任命状を取り出す際の鞠莉の瞳の動きも妙に気に入ったポイントの一つ。
一年の時に浦女を離れた彼女が舞い戻ってきたのは、もちろん新理事長就任がメインの理由なのでしょうが、行動に出たのは─
『浦女にスクールアイドルが誕生した』という噂を聞きつけ
『ダイヤに邪魔されちゃ可哀想だから』という言い分。
これは最強の助っ人参上!なのか……と思いきや……
■部承認か解散か─の二択を賭けるファーストライブ
浦女の体育館でライブを行なって、満員にできれば人数関係なく部として認めるが、できなければ解散─の真剣勝負。
しかも、今の浦女の生徒全員が入っても満員には程遠い。
すぐに梨子はマリーの意図を「このぐらいできなきゃ、この先やっていけない」ということを知らしめるためなのではないかと察します。
では、マリーの『ダイヤに邪魔されちゃ可哀想だから』というセリフはどういう意味だったのでしょう。
単純に諦めさせるだけの無茶な条件を提示したとは思えません。
ただ、校則を曲げて理事長の強権だけで認めさせたとしても、生徒会長(+α)のダイヤには到底納得し難い話でしょうから、そこを呑ませるために課したハードルだったのではないでしょうか。
無論、ダイヤには同意を求めていません。
しかし、恐らく二年前から続く『スクールアイドル』に関する因縁がある為に、これは避けて通れない道だったのではないでしょうか。
■奮戦!
「伊豆“三津”シーパラダイス」のバスアナウンスから“美渡”姉を連想したらしく、まずは身内から誘ってみることに。
ついでに本社も合わせた社員200名も一緒にと無謀な要求ww
そりゃ、美渡姉も油性マジックでやるわな。
梨子のピンチ(笑)はスルーした上で、早速ライブの宣伝チラシを配ることに。
ここは三者三様の面白い結果に。
曜のコミュ力…というか、物怖じのしなさはやはり高飛び込みで鍛えられた精神面の強さもあるんでしょうね。
千歌はEDでも見せてたイケメンパフォーマンスで挑戦w
壁ドンでチラシを他校のメガネな女生徒に押し付け、勝利をもぎ取る。
しかし、梨子はここでも海未ポジションなのか、チラシ配りに消極的。
ポスターに描かれた女生徒に向かって「どうぞ!」
…って…おかしい、明らかにアニメでの梨子は、しいたけとのバトルや変顔とかいじられ過ぎである(褒め言葉)
アニメ前の地味という設定よりは、結構愉快な娘になりましたね。私は好きですw
このシーンで重要なのは、善子…じゃなかったヨハネの再登場。
元気そうで何よりですが、何故か白いコートにグラサン&マスクという前作1期当初での「にこ」のような出で立ち。
登校拒否状態の彼女ですが、唸りながらも梨子の手からチラシをひったくり、走って逃走。
その様子を見掛けた曜が見たことあるような…と思い出しかけながらもこの場ではそれまで。
これは明らかな伏線として後程。
■グループ名が決まってなかった…
書店(こちらも沼津の実在の書店がモデルだそうで)でのルビィと花丸のやり取りは、低年齢層が喜びそうなものでしたね。
この辺、Eテレで前期の再放送が終わったばかりの流れを意識しているのかもしれませんね。
まぁ、単純なお遊びなのかもしれませんが。
その後、駅前に出てきた花丸とルビィ。既定路線で千歌からライブに誘われますが─
「グ、グループ名はなんていうんですか?」
ルビィに指摘されて、私もようやく気付いた。
そうだ! まだ『Aqours』って決めてなかったヨネ!!
急遽砂浜でトレーニングしながらグループ名を考えることに。
「スリーマーメイド」や「制服少女隊」も悪くは無いと思うのですが却下とのこと。
ここら辺のやり取りは本作「サンシャイン!!」ならではな感じ。
特に千歌の「戻ってきたー」という嘆きは序盤の「わたしかー」同様に、らしくて微笑ましい。
で、どこから「Aqours」という名前がもたらされるのかと思えば……
なんと、誰が書いたとも知れないが、砂浜に刻み込まれたその名前。
気になったのはその“向き”。
海に向かって書かれていたんですよね。
で、そこそこの時間、千歌・梨子・曜の3人はストレッチやらランニングしてましたけど、その間に誰かがいたような描写もなかったところを見るに……
あの浜辺で海を見ながらたそがれていたか何かしてて、足元に「Aqours」と刻んだところで3人が近づいて来たことに気付いて、慌てて消さずに立ち去った……
─と考えるのが一番自然かな、と。
そうなると、3人の事(少なくともその内の誰か)を知っている人という可能性が濃厚になるワケですが、はてさて。
とにかく出会いを大事にしたい、と千歌はこの誰が書いたかもわからない名前をグループ名にしようと言い出すのでした。
ブレないですねぇ。
それもそのはず。μ's然り、梨子然り、偶然の出会いがその先の道い続く成功体験を得ているわけですから、ここで出会った名前がいいと言い出すに決まっています。
もちろん思い入れを持って決めるものでもあるかと思いますが、「アクア=水」とごく自然に身近な言葉に繋がっているものですから、「スリーマーメイド」や「制服少女隊」よりは抵抗感が少なかったのかもしれませんね。
■町内放送での(ぐだぐだな)呼びかけ
名前も決まったことだし、善は急げと町内放送をジャック!
「非公認スクールアイドル」……って、まるで某アキバレンジャーのようなw
この辺、梨子の細かいことを気にしがちな性格が出ていて面白かったです。
あと麗しき着物姿のダイヤ様。心乱されていたようですけど。
しかしこの時の放送では「土曜日に」って言ってたんですよね。
チラシでは日曜日と書いてあり、チラシ受け取ったJKも「日曜だって」と言ってたし。
これはミスなのか、演出なのでしょうか。さすがにこれは気になるレベル。
■それでも準備を着々と進める
千歌は、新・神モブになるであろうクラスメイトのよしみ、いつき、むつにライブの準備を手伝ってほしいと頼みます。
ちなみに、いつきは金元寿子さん、むつはi☆Ris(&斉藤由貴の姪)の芹沢優さんがCV。
無論、快諾して協力してくれることに。
曲の編曲も進み、千歌と曜が「おー、ゴージャスー☆」と目を輝かしてましたな。
フォーメーションについて真剣に意見をぶつけあう梨子と曜。
その後ろで、意外にも思っていた以上に真剣な彼女たちの姿に微笑む美渡姉。
時間を忘れて終バスを逃した曜を軽トラで送る志満姉との車中。
千歌に対し「飽きっぽい」と評した志満姉に対し、曜は「中途半端が嫌いなんですよ」とすかさずフォロー。
さすがの名女房役という感じ。
「うまく行きそうなの?」と尋ねられ、不安は隠せない曜。
車中が信号の赤い光で阻まれている心情を表しているかのようです。
でも、志満姉は穏やかに言います。
「大丈夫よ。みんなあたたかいから」
最初このセリフを聞いた時、単純に“田舎のあたたかさ”的なものを想像していたんですが、よくよく考えるとそんな生半可なものじゃなかったようですね。これは後述。
■嵐の中のファーストライブ
当日は生憎の雨、それも結構キツめの大雨。
これは、リアルのAqoursの1st Liveも大雨になるかもしれませんね。
そんな中、いち早く現れたのはなんと善子。
手にはあの日梨子から奪い取ったチラシが。
入学式の当日以降、例のトラウマで学校に行けずにいた彼女ですが、学校に足を向けるきっかけが欲しかったんじゃないでしょうか。
相変わらずグラサン・マスク・白のコート姿ではあるものの、まず一度何でもいいから学校に来る理由が欲しかったように思います。
「駅前で“こんなもの”をもらっちゃったから仕方なく……」
マスクで口許は見えませんでしたが、もしかしたらそんな言い訳を誰が聞いてるわけでもないのに、自分に言い聞かせるように繰り返しつぶやいていたのかもしれません。
そんな彼女だから時間なんてあまり見ずに、早々に学校に着いてしまっていたのかも。
開演前に円陣を組む、千歌・梨子・曜の現『Aqours』の3人。
手を重ねての点呼ではなく、お互いを感じ合える手つなぎを求める千歌。
「あったかくて好き」という一言は、却ってそれまでの緊張で震えていた手と心を印象付けます。
「Aqours! サンシャイン!!」の掛け声で舞台に上がる。
きっと、リアルのライブでもこの掛け声になるのでしょうね。
幕の向こうにいたのは、おそらく手伝ってくれていたクラスメート達数名と善子。
右奥の方には、今回のライブの提案者である新理事長・鞠莉。
体育館の入口辺りにはルビィと花丸。
きっとルビィの人見知りの所為で人が多いところに入って行けなかったので、ここにいたのでしょうか。
更にその後方の外には壁に背を預けているダイヤ。
そしてもう一人……。
満員からは程遠いながらも千歌たちは「目標は、スクールアイドル・μ's!」と宣言し、檀上で歌い始めます。
パッと笑顔を輝かすルビィと花丸。
何が行なわれるかあまり理解していなかったのかもしれない善子が一瞬で見入ってしまったよう。
鞠莉の視線の先、やはり体育館の外で傘を差して背を向ける果南の姿が。
何気にダビングスーツ以外での初の出で立ち。
しかしながら、千歌たちを応援しに来たというような様子ではまるでなく、辛い現実を見届けようとしている風に見えました。
それでも曲が盛り上がって来た、その時!
追い打ちをかけるかのように、落雷か風雨によるものか電線が切れて、停電でステージは真っ暗に。
おそらく檀上の千歌たちには「無駄だからもうヤメロ」と天からの見放されたかのような声が聞こえたかもしれません。
「どうすれば」「どうしたら」と戸惑う梨子と曜。
そんな中、千歌は胸がつぶれる程の思いをしながらも「気持ちがつながりそうなんだぁー」と絞り出すように歌い始めます。
その声に勇気を得て曜と梨子も続きます。
その姿にルビィも人見知りのことなど置いてでも近くで応援したい、と花丸と一緒に檀上の彼女達に駆け寄ります。
それでも、千歌の心ももう限界で、声もかすれ、両腕もだらりと下ろし、本気で諦めかけたのでしょう。
心が折れるその寸前、千歌達を覆っていた暗いものを晴らすかのように強い光が差し込みます。
「バカチカー!! アンタ、開始時間間違えたでしょー!!」
美渡姉を始めとした美渡姉の会社や町の人達、沼津の学生達が一気に駆け付けます。
志満姉が言っていた「みんなあたたいから」という言葉も、あの時には既に町の人達に、自分から声をかけて回っていたんでしょうね。
篤い地元の情をわかった上で、一心不乱な妹の大切な想いを応援してあげたい、と思ってくれたんでしょうね。
あと、美渡姉が言った「開始時間」の件はあちこちで論議になっていますが、この【一発逆転】の情景に奮えてしまい、私的にはある意味どうでもよくなっています。
都合よく解釈することはいくらでもできますんで、その方向で。
それと同時に、一足先に見切りをつけたかと思われたダイヤがなんと発電機で電源を復旧させてくれました。
(ここ気になるポイントなので“ブックマーク”!)
「ほんとだ…私、バカチカだ……」
これは、本気で諦めかけた自分への叱咤の言葉なのでしょう。
ライブを再開させ、見事歌いきった3人の『Aqours』
劇場版の穂乃果のセリフを“借りて”改めて決意表明をしますが、ダイヤは水を差すことを忘れません。
「これは今までのスクールアイドル(μ's)の努力と、町の人達の善意があっての成功ですわ!」
ダイヤが単純にスクールアイドルを嫌っているのではなく、スクールアイドル…いやμ'sを崇拝する余りに他(Aqours)を許容できないと言っているような、“どこか”でよく見かけるようなそんな構図を持たせた挙句、わざわざダイヤに言わせたことに、意図を感じずにはいられません。
その上で、それを逆手にとって「そんなことは百も承知だ。だからこそ見ていろ!」と千歌の口を借りて、制作側の決意を知らしめたようにも思えました。
今回のライブで千歌たちが得たのは、単なる成功体験ではありません。
諦めてはいけないこと。
逃げずに顔を上げて進まなければ、いくら手を差し伸べてくれる人がいたとしても、掴むことはできません。
これが「このままやってれば、きっと誰かが助けてくれるさ」となっては台無しですが、「ほんと…私、バカチカだ……」と自分を叱った千歌にはちゃんとわかっています。
そして、自分たちが動いたからこそ…協力してくれたクラスメイト、動いてくれた志満姉・美渡姉、体育館に観に来てくれたたくさんの町の人達や学生達、チャンスと試練をくれた鞠莉、ステージから何かを感じ取ったであろう1年組…このステージをきっかけにそれぞれ“つながり”が生まれたことを感じたことでしょう。
これまで「輝きたい!」と同じくらいに、事ある毎に出てきていた「つながる」というキーワード。
「決めたよHand in Hand」然り、「ユメノトビラ」然り、月夜の救いの手然り、そして今回のライブ前の円陣と「ダイスキだったらダイジョウブ!」も然り。
おそらく、今期で『Aqours』の9人が揃うには、この「つながる」が大きなポイントになるような気がします。
こうして、スクールアイドルへの最初の一歩─ファーストステップ─を、千歌・曜・梨子の3人のみならず、他の6人も向ける足の方向は今はまだ揃っていないけれども、同じ場所に最初の足跡をつけたのでした。
■やっぱり気になるのは『3年ズ』
千歌達を試そうとしているかのような鞠莉。
停電の窮地を救いながら、千歌達を認めようとしないダイヤ。
ますます闇を背負う果南。
……正直面倒くさい人たちしかいませんw
鞠莉が約束を反故にするようなことはないでしょうが、ダイヤの顔も立てる形で「部活動としては認めるけれど、なるべく早い内に5人以上にしなさい」とかなんとか次回言ってくるんじゃないでしょうかね。
ダイヤとしても攻め口が残っていれば、介入の余地があると考えるかもしれませんし。
それにしても、何故ダイヤは最後にあれほどの水を差しに行くくらいなのに、停電を回復させたのか。
仮説としていくつか挙げてみると…
1.ギブアップを口にしたその姿を明らかにするつもりだった。
2.気まぐれに仏心を出した。
3.停電を理由にノーゲームにさせてたまるか、と考えた。
4.スクールアイドルを好きな者として、ステージを最後までできないのは痛恨だろうという武士の情けで。
5.過去、自分が遭ったことと重なって見えたから、たまらずに。
どれも当たっていないかもしれませんが、3〜5の複合技辺りが怪しいんじゃないかと。
その際、3番については「…と言い訳を考えた」とすべきかもしれませんが。
前期でも絵里が、ファーストライブの動画を撮影してアップしたという行動を取っていましたが、海未に語って聞かせた理由ではどうにも腑に落ちてないんですよね。
それと同じようなもやもやを感じています。
果南には本当に早く、千歌達と一緒に笑って欲しい。
スクールアイドルに関して近づこうとしない、関わろうとしない理由は何なのか。
あの場にはきっと鞠莉が呼んだのでしょうけど、中に入ろうとせず、それでもあの場まで足を運ばせた。
来たのも、入ろうとしなかったのも何らかの“負い目”によるものだとしても、1話で見せた「小原家でしょ」という言い方からは一方的な負い目によるものとは思い難いんですよね。
果南の持つトラウマはあくまで個人的なもので、そのファクターとしてスクールアイドルが絡んでいるのはたまたまだったりするのかもしれません。
些細な行き違いであればいいのですが、根は思ったより深そうです。
■次回「ふたりのキモチ」
“ふたり”というのは予告の声から察するにルビィと花丸なのでしょうけど、善子…ヨハネも気になりますね。
ライブの最後ではマスクを取って、ステージをぼーっと見つめていたのが印象的でした。
ごく単純に「スクールアイドル」に憧れるという形ではないにしても、自分を表現する手段を見つけたのかもしれません。
何にしても、また次回が楽しみでたまりません!
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