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2020年07月25日11:00

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三月庵茶会記   読了

☆「山月庵茶会記」葉室麟著 2015年4月21日 講談社刊 読了

この人の小説を始めて読ませて貰いました。
受賞歴を見ると、松本清張賞と直木賞を取っている様なので前から興味はあったのですが・・・
いかんせん落語と芝居関係の資料と江戸を学んでいたので小説まではなかなか手が回りませんでした。
大分前から気になっていたので、氷川図書館の書架に有ったので借りて読ませて貰いました。
どういう方か全く存じあげませんの見当違いでしたら笑って下さい。

先ず、茶道の勉強が【南坊録】から入ったのが面白い、と思いました。
九州の黒田藩の立花実山が記したもので色々な方が注釈を加えております。
私も京都の本屋さんで買った、中村直勝著の本を読ませて貰いました。
*八代目坂東三津五郎丈の随筆の中に出て来る人で、お茶仲間? だった様です。
それがアタマの隅に有り、京都の本屋さんで書架にこの本が有った時は「縁」を感じました。

家の何処かに【南坊録】があるはずなので、出て来たら再読したいと思いました。
茶会記:とあるので床の掛け軸や生け花の様子の描写は良いのですが、お菓子の記述はほとんどありません。

八代将軍・吉宗から九代家重の頃が舞台で九州の小藩のお家騒動に関わる物語です。
*内容はミステリー仕立てに成っているので書きません。
*夫婦の信頼・そして愛情が根底に流れてます。

小藩が幕府からの国役を逃れる為の「賄賂?」が背景となって話が展開して行きます。
とんとん行くので面白いです。どこぞのお金持ちが映画化して呉れないか? 期待してます。

そして、お終いのの方に「赤天目茶碗」が出て来ました。
色々な茶道展に行ってますが、(足が丈夫な頃は根津美術館の四季の展示かわりにも)まだ見た事が有りません。
南坊録にも記載があったかどうかも覚えてません。

気になったので、お茶の宗匠の方(信頼しております)に連絡して、その写真を見せて貰いました。
実に鮮やかな色の「赤」もあるんですね。一度この茶碗でお茶を喫してみたい、と思いました。

久し振りに、茶の稽古をしょうかな? とも思いました。
茶道を学ばれている方 是非 お読み下さい。

今日の一句
|、梅雨明けぬ温い風受けお薄喫す。
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