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2020年01月23日09:07

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新橋演舞場・夜の部 め組の喧嘩:辛口の感想

1月18日(土曜日)夜の部で「め組の喧嘩」は、二階 1列45番で見ました。
友人が三階と二階の切符を持っていて、一番目を私に譲って呉れました。

め組の喧嘩:なにか始めて見た場面がいくつか有りました。
戯曲を改めて探して読んでみたら・・・島崎楼の店先の場面は有りません。
「歌舞伎名作選」第六巻 戸板康二編纂解説 創元社版 昭和35年 改訂版四刷
戸板さんもこの解説では一度だけ見た。と書いてます。が戯曲には掲載されて無い。
相変わらずプログラムは買わないので・・・誰の演出(多分 座頭の海老蔵)か不明です。
丁度お正月の獅子舞なども出て賑やかで結構でした。

そしていつもの座敷の場面に移るのですが、なにか皆さん台詞廻しがおかしい???
めちゃくちゃ わざとらしかった。
もう この世代まで「世話もの」は、無理なんですかね?
片市も、えっ そこは江戸弁じゃそんな言い回しをしないだろう。と云う様な事もあり驚きました。
九團次と云う方は、微妙にアクセントが違う。(様に感じた)
この役を菊五郎劇団だともち役もしている方と知らず知らずの内に比べているからかな?
一番最近でみたのは菊之助が演じてました。 それだけ花形役者の役なんですね。

八つ山下
幕開きの按摩小僧も茶飯屋も板付きでした。ただ 按摩が上手に引っ込む時に「投げ節」を唄う。
始めてきいたから上手いんだか下手なんだか良く解らない。
けど 安藤鶴夫の落語「景清」の解説の中に出てくるのが、観劇45年で始めて聴けました。有難うございます。
*「落語鑑賞」安藤鶴夫著 旺文社文庫の【景清】の解説を読んで下さい。
*いつもだと古く成った地口を言うのだが今回は無く、原点に返って良かった!
此処で、尾花屋の女房が「御場所が始まりましたら、しげしげとお出でをお願いいたします。」
と云う、出ました花柳界言葉「おしげりなんし」は、ここでも使われています。
先日 ある方から「おしげりなんし」と云うのは? と、訊かれて手元の色々な辞典で探したのですが・・・
意味は説明しましたが、その確認するものが我が家の書架ですぐに出るところに無かった。
なかなか見つける事が出来なくて、良い教材です。

数寄屋河岸炊出の場 此処もこのところあまり見る機会の無い場でしたが、喜三郎の女房が元芸者と云うのがそれとなく解る。
歌女之丞にもう少し色気が有っても良かったのでは?
そうすると 次の場の孝太郎が色気不足だから・・・抑えたのか? 遠慮しないで良いと思うのだが?
梅玉の喜三郎のおっかさんに見えかねない。

孝太郎の辰五郎の女房・お仲 江戸前を勘違いをしてると思う。やはり時蔵に一日の長がある。
やはりこの場面があると大詰めの喜三郎の役袢纏の意味が鮮明になる。

海老蔵は、相変わらずカッコ良い鳶の頭でした。周りの女性ファンは拍手・拍手で盛り上がりました。
やはりこの人は、太陽なんだと思いました。
月や星の役者も少なくなりましたが、やはり群を抜いた大きさと華やかさが有りました。

團十郎襲名に向かって身体に気を付けて欲しいです。
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