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2019年11月10日09:30

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読了

☆「明治の宵・円朝・菊五郎・大根河岸」藤浦富太郎著 昭和丁巳 (株)光風社書店刊

随分前に神田の古本祭りで見つけ買いました。
その後 藤浦氏の講演を聴く機会が有りました。
四代目の円生の廓はなしは、とても良かったそうです。

そして、「小島政二郎氏が、円喬を名人と褒めているが、それは円朝は聴いて無いから言えるのだ。
もし 聴いていればそんな事は言え無い!」 と、断言してました。
私が楽屋で聞いた、その頃の名人・文楽・志ん生・円生が声を揃えて絶賛していた円喬師を! です。
先代の正蔵師は円喬師を聴いて無いそうです。 円生師は子供の頃から、寄席に出てますので聴いているそうです。

この菊五郎は、五代目と六代目ですが、六代目は小学校の同級生だそうです。
そのせいか、かなり詳しく六代目の話が書かれてます。
そして、車引の梅王は七代目・坂東三津五郎が良かったそうです。六代目も絶賛してたそうです。
七代目・三津五郎が生きている内は、絶対舞台に掛けない。と言ってます。
私は芝居通の方に見せられて、百人の俳優(?)の中で六代目は梅王の姿が掲載されてます。
所謂 元禄見得の左足の親指の跳ね上がった姿 その人が云うんですから・・・。

著者は大変長生きな方で、九十三歳の時の本です。
円朝忌の時に前座見習いで全生庵で始めてお目に掛かったのが印象に残ってます。
三遊亭円朝師の後援者で、大根河岸(だいこかし)の大旦那 と呼ばれてました。

☆明治に生きた人たちの随筆を拾い読みしてます。
木村荘八画伯の芝居の話しや寄席で見た名人たちの話も面白かったです。
円朝師はむろんですが、その頃並んで評された、春錦亭柳桜師の【白子屋政談】の話も!

じっくり読みたいのですが・・・嗚呼〜〜時間が欲しい!!
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