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2019年02月22日11:16

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総髪と月代について

この映画の話をテレビで紹介しているのを見て、藩士が誰も月代(さかやき)を剃っていないいないコトに違和感を覚えた。そういや最近の時代劇は皆、総髪(そうはつ)だな。(-_-)
総髪は要するに髪を伸ばし放題にして後頭部で一か所縛るというモノだ。ポニテというか。
散髪の必要が無く、目にも入らない楽な髪型だ。長くなりすぎたら適当な長さに切ってしまえばいいし。かくいうワシもそうなワケだが。
月代は本来は兜を被った時に蒸れないようにするためのもので、室町時代以降に登場した。中国などの辮髪(べんぱつ)が元と言う説もある。いずれにせよ目的は同じだ。
頭頂部の髪を剃って、サイドと後方の髪を伸ばして一か所縛り、折り畳み形を作る。
江戸時代に入ってからは町民も月代を剃っていたが、武士の結い方と若干異なり、それで身分を表した。ただ総髪にしている職種もあった。町医者、山伏、神主、学者などは戦場において非戦闘員であるという印として総髪にしてた。また士官の先が無い…つまり浪人(牢人)は無精で伸ばしているケースがあった。なお、蟄居、閉門などの処罰中の侍は月代を剃ることが禁じられていた。故に藩士が月代を剃らない状況と言うのは考えにくい。
ちなみにちょんまげ(丁髷)というのは高齢の武士が(髪が薄くなって来たために)小さな髷を結う形であって、大方の人々が結っていたのは銀杏髷というスタイルである。水戸黄門が丁髷、助さん角さんが銀杏髷。
幕末になると、勤王、佐幕の志士に総髪が流行する。
そういうワケだから、幕末において総髪の侍が居てもおかしくないが、藩士がすべて総髪と言うのはちょっと違和感があるのだ。

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(リアルサウンド - 02月21日 17:51)
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