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2015年04月10日22:59

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アインシュタインがノーベル賞をもらった理由

アルベルト・アインシュタインは、ユダヤ人の有名な理論物理学者でノーベル賞受賞者で、生涯でいくつか功績を残しましたが、そのうちの1つが、有名な相対性理論です。

1905年に特殊相対性理論を、この時は特許局の役人でした。1915年に一般相対性理論を発表、1921年、ノーベル物理学賞を受賞しています。相対性理論といいますが、この特殊相対性理論と一般相対性理論の総称です。

アインシュタインの残した功績で一番有名なものが一般相対性理論であり、ノーベル賞を受賞したのが相対論発表直後であるため、受賞理由は一般相対性理論と思いがちですが、実は違います。

相対論とは全く関係の無い、光量子仮説です。光量子仮説とは、一言でいうと光とは粒と波の性質を持った物である、という説です。光量子仮説が出てくるまで、光は波である、と考えられていましたが、アインシュタインがこの考えを打ち破ったのです。この辺りは非常にムツかしので、これでご勘弁を。

アインシュタインは光量子仮説によってノーベル物理学賞を受賞したのですが、この話には、真偽は定かではありませんが、ちょっとした裏話があります。

相対性理論は、当時の物理学の常識を大きく覆した理論でした。そのため、ノーベル賞選考委員は、本当は相対性理論の発見でノーベル物理学賞を彼に与えたかったのですが…

実は、当時の科学技術では、相対論が本当に正しいのかどうか、検証する事ができなかったのです。 また、その内容が非常に難解で、ノーベル賞選考委員たちに理解する事もできませんでした。

権威あるノーベル賞を、そんな曖昧な物に与えることは出来ません。しかし、どうしてもノーベル賞を与えたい選考委員たちは、アインシュタインの他の功績をムリヤリ探し始めました。

そこで発見したのが、特殊相対論と同年に発表された、光量子仮説、これでいこう、とばかりに、ノーベル賞選考委員たちはこれに飛びつき、見事アインシュタインにノーベル物理学賞を与える事ができたのです。

ちなみに、一般相対性理論が本当に正しいかどうかは現在も、世界で結構お金をかけて検証が続けられています。今のところ、一般相対性理論を否定する材料は出てきていませんので、ご興味のある方挑戦してみてください。

余談ですが、有名な喜劇役者チャップリンは、すでに物理学のスーパースターとしてアイドル扱いされていた(そうです)アインシュタインに向かってこう言ったそうです。

私に人気があるのは、誰でも理解しやすいからです。あなたに人気があるのは(理論が)誰にも理解できないからです、と。

お互い、チャップリンも喜劇役者として天才ですが、言う事も天才です、英雄、英雄を知る、という事でしょうか。

相対性理論でノーベル賞が取れなかったのか、大きな理由はノーベル賞は、人類に大きな利用価値をもたらすような発見、に与えられるものだからです。

相対性理論は光や時間の性質を解明しただけで、利用価値はあまり無い様に思われたのです。他にも政治的な理由が絡んでいたともいわれています。

余談を2つドウゾ。アインシュタインは第2次大戦後建国されたユダヤ人国家イスラエルの2代目大統領に推薦されていますがあまり興味がない、と断っています。もう一つ、アインシュタインの最期の言葉は、周りに英語しか分かる人がいないのに、何故かドイツ語で話されたため、内容は永遠の謎です。
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