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2020年01月30日01:16

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ミイラ展 ネコとワニと柿の種

科学博物館の特別展「ミイラ」 〜「永遠の命」を求めて

世界各地域からいろんなタイプの貴重なミイラが集まってきていた。その数なんと43体。
すごい!(展示の仕方、工夫が凝らしてあって説明もわかりやすくて、とてもいいです)

2月24日までだから、はやく報告しなくちゃ、と思うのに、胸がいっぱいで言葉にならない。

エジプトのミイラはもちろん素晴らしい。アンデスのミイラも。
でも、日本のミイラ「即身仏」の静謐も、また格別。
圧巻は、やっぱり本草学者のミイラだろうか。1832年に亡くなったこの学者さんは自説を証明するために、自らを実験台にミイラになった。CTスキャンをすることで、死の直前に「柿の種子」を大量に摂取していたことがわかったそう。きっと本望だろうな。

ほかにも現代の科学が解き明かしてくれた事実が数多く、驚きの連続だった。

ミイラの作られ方は様々だけれど、死者をいたむ気持や未来や来世への想いみたいなものは、世界のどの地域でも似ている。多様なもの、普遍のもの。

エジプトのネコのミイラは、死んじゃってからも猫を飼いたい人への贈り物だ。ネコは愛の女神バステトの化身だから、お守りでもあるのかもしれない。ワニのミイラも可愛らしかった。

今回はじめて、偶然ミイラになってしまった人たちのミイラを見た。酸素のない沼の底や乾燥した土地など、良い条件が重なって、遺体がミイラ化してというケース。ショックだった。
わたしにとってミイラは”なりたい”ものだった。それが生け贄でも人身御供でも、誰かの役に立つのなら、みんなが幸せになるならいいよね、というような。
2007年に「インカ・マヤ・アステカ展」に行ったときにも「ミイラになってみたい」とか「犬のミイラがほしい」などと書いている。
2012年の「インカ帝国展」のときも、「ミイラにもミイラ包みにも、親近感」なんて言っている。

じつは、中南米のミイラにも、遺体が自然にミイラになってしまった事例は多い。だのに、なぜだろう、迂闊にもわたしは今回ようやく、ミイラになることをこれっぽちも想像しなかっただろう人たちのミイラの存在に気がついたのだ。そして、ひどく動揺してしまった。
死生観抜きのミイラは、人文や歴史じゃなくて科学の . . (あっと、@科学博物館でした。)―― まだ動揺している。


わたし自身の死について、草冠のお葬式「有機還元葬」のことも、あらためて考えたり . . . ほんとうに刺激的な、おなかの底が揺さぶられるような「ミイラ展」だった。


プレゼント ミュージアムショップのグッズ . . . 可愛いのがいっぱいです。
わーい、 Mummy と Yummy 一字違い! wヾ(≧▽≦)ノ


◆ 特別展「ミイラ」 〜「永遠の命」を求めて
2020年2月24日(月)まで。 #国立科学博物館 #ミイラ展
https://www.tbs.co.jp/miira2019/

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