mixiユーザー(id:1665264)

2019年04月22日10:51

350 view

どうもよくわからない

スリランカだけでなく、東南アジアでは今「仏教過激派」というのが幅を利かせ始めているらしい。

 しかし「仏教の過激化」というのがどうもしっくりこない。なぜなら私は、「東南アジアの上座部仏教の僧侶は、自分が抱える煩悩を修行によって捨て、輪廻転生の苦しみから解脱するために出家の道を選んだ」というステレオタイプを持っているからだ(タイには「短期出家」の習慣があるのだが、それはひとまず置いておく)。

 だから、上座部仏教の僧侶が過激化するということは、修行や煩悩や輪廻転生や解脱が過激になるということであって、煩悩や修行の過激化は分かるけど、輪廻転生や解脱の過激化って訳分からんよなぁ・・・

 というわけで、そんな私のもやもやの解決の手がかりになればと思い、とりあえずニュース検索を掛けてみたら、以下の記事が目に留まった。

ニューズウィーク日本版:タイを侵食する仏教過激派の思想
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/04/post-4966.php

AFPBB News:過激な仏教僧の集団、ロヒンギャ難民の保護施設を襲撃 スリランカ
https://www.afpbb.com/articles/-/3144489

 「僧侶が殺されたり傷つけられることに対し、以前は苦痛を感じたが、今はその段階を過ぎ、もはや苦痛は感じない。復讐あるのみだ」(ニューズウィーク日本版)
 「施設内にいた難民を「ミャンマーで仏教僧を殺害したロヒンギャのテロリストだ」と非難。組織[注:シンハラ国民軍]への参加と保護施設の破壊を呼び掛けた」(AFPBB News)

 おいおい、こいつら一番やったらあかん戒律を犯してるやん。即刻破門の破戒僧ですやん。そもそも「シンハラ国民軍」なんて民兵組織を僧侶が作るって、どいういうことやねん・・・っと、そういや昔の日本にも「僧兵」というのがいましたな。

 それはともかく、ニューズウィーク日本版の記事によれば、タイの仏教学者はこうした過激な「僧侶」たちについて、「僧侶を辞め、仏教徒であることもやめるべきだ。仏の教えは非暴力、友愛、哀れみの心だ。仏教をカルト化し、ナショナリズムや民族主義と結び付けるのは危険だ」と述べている。

 しかしこれもよくわからない。過激な破戒僧を仏教徒と認めないのであれば、それは「仏教のカルト化」ではなく「仏教の名を騙るカルト」のラベルを張るべきだろう。「イラク・レバントのイスラム国」を「イスラム教過激派」ではなく「イスラム教の名を騙る過激派」というラベルを張っているのと同じだ。

 う〜ん、もやもやが解決されるどころか、ますます深まってしまった。私のこんなもやもやを共有している人とか、もやもやを解消する助けになる本をご存知の方とか、いませんか?




■日本人女性1人の死亡確認 スリランカ爆発事件
(朝日新聞デジタル - 04月22日 08:59)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5591159
4 10

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する