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2021年04月16日07:14

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ペルー大統領選挙 の雑感

■フジモリ氏長女、3度目の決選投票へ ペルー大統領選
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6484357

汚職問題が争点となっている選挙なので、現在も汚職疑惑が晴れてないケイコ・フジモリは分が悪いというのが下馬評だったのだけれども、やはり父親の代からの支持者が一定数いることと、選挙前の討論会で無双したことが功を奏して、前回16年大統領選挙からは大きく得票を減らしてはいるものの、決選投票に滑り込み。

対するペドロ・カスティジョは、選挙前の報道には全く名前が出てこなかったレベルの泡沫候補なのだけれども、泡沫でノーマークだったゆえに批判やスキャンダルの対象にならず、その辺が有権者から好感されて、選挙終盤になって大きく支持を伸ばした という流れ。

まぁ父アルベルトの強権政治の記憶が残っているため、その娘ケイコにアレルギーを持つ国民は多い。しかし、近隣の南米諸国が社会主義でグッチャグチャになっているのを見ているため、極左イデオロギーにアレルギーをもつ国民も多い。さてペルー国民は右派フジモリ娘と極左のカスティジョ、どっちを選ぶのだろうか という話。


『…いや、右派も左派も嫌いなら、中道を選べよ』と思ったのだけれども、16年選挙でケイコを破って大統領に就任した中道右派のクチンスキーは汚職で辞任に追い込まれ、代わって副大統領から昇格した中道右派のビスカラも、別の汚職疑惑によって議会から弾劾をくらい退陣。

ビスカラに代わって議会議長から暫定昇格した中道メリノだが、人気のあったビスカラを引きずり下ろしたことへの抗議デモが頻発し、そのデモへの対応で死亡者を出してしまったことから、僅か数日で辞任。代わって指名された中道サガスティは、閣僚一同で 一般国民よりも先にワクチン接種をしていたことが発覚して強い批判。

で、選挙戦討論会でフジモリに無双されてしまったわけで、中道が決選投票まで残れなかったのも仕方ないのかなと。候補が乱立してしまったというのも良くなかったかも知れない。


決選投票の展望。勢いからいうとカスティジョなのだろうけれど、ここにきて左派系ゲリラ組織との関係が取り沙汰されるようになっている。そうだとすると、カスティジョが他の政党からの広い支持を集められるとは思えないわけで、3度めの正直でフジモリが勝つかもしれない。

もっとも、フジモリの疑惑は晴れてないし、掘り返せばまだまだ疑惑はあるはずで、勝ったとしても長期政権になるかどうかは疑問だが。
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