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2020年10月30日06:38

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エルドアンの風刺画 の雑感

仏シャルリー・エブドがトルコ大統領の風刺画を発表 仏土の関係悪化を受けて
https://jp.sputniknews.com/world/202010287888213/

フランス。授業でシャルリー・エブドのイスラム風刺画を教材に使った教師が、ムスリムの生徒やその父兄と揉めて、騒動を聞きつけてやって来た過激なイスラム系移民によって斬首されて死亡。イスラム教への反発を強めたフランスは「風刺画は絶対に止めない。謝りもしない」と宣言した上で、国内のムスリムの活動制限を強化。

イスラム主義的な傾向を強いトルコのエルドアン大統領。フランス政府の方針をかなり強い言葉で非難。フランス側も反論して、非難の応酬になり、キレたエルドアンは 自国民に対してフランス製品不買運動を呼びかけ。

エルドアンに反発したシャルリー・エブドが、エルドアンの下劣な風刺画を本誌に掲載しただけでなく、SNSにも投稿して世界中に拡散。さらにエルドアンがキレている…みたいな話。


エルドアンを性的にだらしない人間として描いた風刺画。エルドアンはクリーンとは言い難い人物なのだけれども、これまで性的なスキャンダルがあったという記憶は特にない。シャルリーはどういう根拠のもとに、今回の風刺画を描いたのだろうか。もし確たる根拠もなく、単なる風聞レベルのそれで描いたのだとしたら、それは風刺ではなく中傷ではないだろうか。

SNS投稿。襲撃事件以前に揉めて裁判になった際には、「あくまでフランス国内で発行している雑誌。イスラム諸国がどう反応するかまで考慮する必要は感じてない」というロジックで批判を躱していたはずなのだけれども、自ら風刺画をインターネットで世界に配信してしまっているわけで、フランス国内云々という建前は ぶん投げてしまったのかなと。

まぁ襲撃事件以前は、フランス政府もシャルリーに「争いの火種を作るべきではない」と言っていたのだけれども、襲撃で殉教者に祭り上げられて以降は、そういうコメントも見られなくなった。もはやフランスにとっては絶対不可侵の存在になってしまった感はある。

宗教や原理主義への批判のために風刺を続けてきたシャルリーが、気がついたら あたかも宗教や原理主義の御本尊みたいになっているというあたり、皮肉が利いている。

ニースで新たに斬首テロ事件が起きたけれど、まぁそうなるよなと。
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