レバノン爆発　の雑感

■レバノン・ベイルートで爆発、70人超死亡　4千人負傷
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6183024

「何らかの理由で火災→爆発→近くに大量に保管してあった硝酸アンモニウムに引火→大爆発」という、１５年の天津爆発とほぼ同じ流れ。一度目の爆発で駆けつけていた消防隊が、次の大爆発に巻き込まれて全滅というのも同じらしい。消防隊員のことを思うと、何とも言えない気持ちになる。

惨状を見て「ヒロシマやナガサキのようだ」と涙ぐむベイルート市長。「ヒロシマやナガサキはこんなものではなかった」と批判する日本のネットユーザーも多いし、実際ヒロシマやナガサキには及ばないのだけれども、今回の爆発だって　威力的には初期の核砲弾と同じくらいではないかと言われているわけで、市長の表現も全く的外れというわけではないだろうと。ゴーン逃亡以降、レバノンにやたら厳しい見方をする日本のネットユーザーは増えた。

そのゴーンの邸宅は、爆心地から５キロほどの場所。夫人は「人は無事だったけれど、建物には被害があった」とＳＮＳに投稿しているのだけれども、日本のマスコミが見に行ったところ、外見上はまるで変わりなかったらしい。夫人が話を盛ったのか、家具や内壁に被害があったのか。どっちにしたところで、日産の所有物をゴーンが不法占拠しているだけなので、ゴーンにはあまり痛くない話なんだろうけれど。

イスラエルによる破壊工作説。実際「イラン等でイスラエルによる破壊工作が行われた」みたいなニュースが続いていたので、疑いたくなる気持ちはある。もっとも、爆発させたのはイスラエルだったとしても、硝酸アンモニウム２７５０トンを６年間も放置していたのはレバノン政府なわけで、そこは責任問題になるだろうと。

首都の港湾が　核砲弾並みの爆発で吹っ飛んだのだから、今後の経済的損失は計り知れない。もとよりレバノンは経済が悪化していて、３月にはデフォルトをしている。どこの国もコロナでいっぱいいっぱいな現状、レバノンが国外からの支援が十分に得られるかは疑問。さてどうなるだろうか。