ペシャワール会の中村医師死亡　の雑感

■アフガンで銃撃、中村哲医師死亡＝「ペシャワール会」現地代表、支援活動中
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5889200
「容態は安定している」という報道に安心していたところでの突然の訃報、呆然とさせられる。

中村医師は１０月に　アフガニスタン政府から名誉国民として表彰されていた。長年の活動が　言質でも認めらたということではあるのだけれども、あるいはこれが襲撃のきっかけになったのかもしれないわけで、何とも言えない気持ちなる。

ヤ○ーニュースでは、「産経はどう報じるだろうか」というコメントに「いいね」が沢山ついていた。どういう意味なのかよく分からなかったのだけれども、どうも「自己責任論に立っている産経は、中村医師の業績も否定するのか」みたいな皮肉だったらしい。

もっとも、産経も自己責任原理主義というわけでもなくて、昨年に安田純平が解放された時も、安易な自己責任論を否定するような記事を載せている。コメント書いた人は、「産経はネトウヨの新聞」→「ネトウヨは自己責任論者」→「産経は自己責任論」みたいな思い込みをしていたのかもしれない。

で、いわゆるネトウヨの人たちは、中村医師が９条を語った記事を引っ張り出してきて、「９条バリア不発」と揶揄するような書き込みをしていた。

悪意ある暴力の前には９条が無力であることは、武装勢力にメンバーを殺害された経験のある中村医師だって　百も承知だっただろうと。それでもなお戦争放棄の理念を守って現地で活動を続けた中村医師のそれは「覚悟」と呼ぶべきもの。無知や甘えはともかくとして、覚悟を笑う気にはなれない。