香港のデモ　の雑感

いわゆる天安門事件。国際世論に配慮した中国政府が、民主化に一定の歩み寄りも見せた後も、学生運動側が収まらなかった結果、突如としてあの惨劇が起こっている。

■香港政府、逃亡犯条例の改正延期　長官「撤回はしない」（6月15日）
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5664831
■香港で再び大規模デモ　政府の「撤回しない」に反発
(朝日新聞デジタル - 06月16日 19:43)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5665930

改正延期発表後に、さらにデモが拡大した香港を見ていると、かつての天安門を思い出して不安になる。

実際、数日前の衝突で、市民に容赦なくゴム弾・催涙弾を打ち込んでいたのは、香港警察のふりをした人民解放軍だったのではないか（※香港では一般的ではない北京語を話していた）という噂はあるわけで、突然牙を剥いたとしてもおかしくはないだろうと。

まぁ天安門の頃に比べると、ＳＮＳ等で個人の情報発信力が格段に上がっているので、中国政府も当時のような無茶ができるはずがない…みたいな考え方もあるのだけれども、いわゆる「核心的利益」がかかっている時の中国は、なりふり構わないところはあるわけで、「はずがない」という思い込みは禁物だろうと。

本来は市民側の頼みの綱であるＳＮＳですら、当局からの追跡を恐れて、満足に使えない状況。インターネットの力を過信しすぎてはいけないとは思う。

※香港デモ、参加者は「デジタル断ち」 当局の追跡警戒 「新疆化」恐れる声も
https://www.afpbb.com/articles/-/3230038