シリア取材の安田純平氏が拘束される? 「身の代金要求」を疑問視する声も
http://www.j-cast.com/2015/12/24254161.html
>CTSSのニルス・ビルト氏に対して誘拐犯は数日後の期限を切って身の代金を要求
>家族や外務省の了承もなく、勝手に犯人に接触して、金銭要求を伝えてきている状況
で、この勝手に犯行グループと接触しているCTSSジャパンという会社を調べてみたら、後藤さんたちの事件の時に、日本政府の依頼を受けて、途中まで解放交渉に関わっていた会社だった。
途中で交渉から降ろされたことに含むところがあったらしく、後藤さんたちの殺害後にTBS番組「報道特集」に、社長のニルス・ビルトが出演。安倍政権の事件への対応を強く批判している。まぁ変な言い方になるけれど、今回の件は後藤さんたちの事件の「リベンジ」なのだろう。
CTSSジャパンの信憑性に関しては、よく分からない。名前だけ見ると「海外の民間軍事会社の日本法人」のような印象だけれども、どうも元スウェーデン軍特殊部隊という経歴のニルスさんが、日本で一から立ち上げた会社みたいで、これまでの交渉の実績が特に見当たらない。
もちろん全く現地にコネクションがないとは思わないけれど、実績が見当たらないので、それがアテになるかどうか評価のしようがない。後藤さんたちの事件で最終的に降ろされてしまったのも、その辺がネックだったと思うし、こういう強引なやり方で交渉に関わろうとしているのも、今後のための実績作りという側面もあるのだろうと。
CTSSの情報が正確だったとして、拘束しているのはアルカイダ系のヌスラ戦線。イスラム国よりはマシのような気もするけれど、それは単にイスラム国がアレ過ぎるだけで、決してヌスラ戦線が穏健というわけではない。困った相手に捕まったものだなと。
まぁ勝手に危険地域に入って捕まった挙句、勝手に解放交渉を進められて、最後は「日本政府は何とかしろ」では、日本政府も手の打ちようがないよなと。
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