感想とツッコミ
飛び散る血しぶきや、「来るぞ来るぞ」という緊迫感といった、サメ映画の要素は皆無。怪獣役がサメになって、舞台が海限定になっただけで、やってることは基本的にゴジラ。サメ映画を期待して見ると肩透かしかもしれない。
で、怪獣映画としての出来はどうかというと、見せ場である怪獣が暴れるシーンが妙にアッサリしたCGだったり、予算不足なのか「東京もひどい被害にあった」と説明セリフだけで済ませてしまったりと、なんとなく不完全燃焼。
総じて見るに、中途半端な怪獣映画。もっとも、基本の部分は押さえてあるので、怪獣映画として全く見られないということはない。世の中には、もっと退屈な映画がある。
まぁ最近のアメリカ人は「サメかゾンビさえ出ていればいい」みたいな所があるので、この映画はこれでいいのだろう。
シマダの実家は漁師だったが、網にかかったイルカを見て「漁師は野蛮」と感じて、家を継がずに海洋学者になった…というエピソード。こんな他愛のない怪獣映画にまで、イルカ漁反対の主義主張を持ち込むとか、アメリカ人は本当にろくでもないなとか思っていたら、ウィキペディアを見たらシナリオ制作は日本の会社だった。アメリカ人には正直スマンカッタと思う。
まぁこの作品の何がスゴいって、この中途半端っぷりなのに、順調にシリーズ化して、最新作で巨大人型ロボットと戦ってるあたりなんだよな…。
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