あらすじ 後編
出航した方舟で『人間は汚れた存在なので絶滅するべき。動物たちを陸地に放したら、自分たち一家も、子孫を残さずに途絶えよう』と家族に宣言するノア。
しかしノアの妻から相談を受けていたノアの祖父が、洪水で死ぬ前の最後の神通力で、長男の恋人(ノアの養女)を不妊治療。その後に長男とやることやってしまった養女は妊娠。
全人類を見殺しにした挙句、神の命にまで背いて、自分たちだけが子孫を残していくことへの罪悪感に耐えられないノア。妻たちの懇願も無視して『生まれてくる子が女なら殺す』。
長男夫婦がイカダで脱出しようとすると、イカダを焼却して『確実に殺す』。
イカダを焼却されたショックで、養女破水。双子の赤子が生まれるが、両方共に女。絶望するノアの妻と長男夫婦。
洪水直前、生れて始めて彼女が出来たのに、ノアが彼女を見捨てて死なせてしまったことを恨みに思っていた次男。方舟に忍び込んで、一人だけ生き延びていたトバルカインから、『神の言いつけに従って、お前の彼女や兄貴の子供を死なせようとするノアは、本当の人間といえるのか』『人間なら(自分の意志で)人間を殺せる』と発破をかけられ、ノア殺害計画に加担する。
次男の手引をうけたトバルカインから、奇襲を受けるノア。しかし、最後の最後で肉親の情が勝った次男、トバルカインをナイフで刺す。「(自分の意志で俺を殺した)お前もこれで人間だ」とニヤリと笑ってトバルカイン死亡。
双子の赤子を殺そうとするノア。しかし、子供の頃にノアが教えた子守唄を歌う養女の姿を見て、赤子の殺害を断念。オリーブをくわえたハト帰還。
陸地で新たな生活が始まるが、心に傷を負った次男は一人で遠くに旅立ち、ノアも飲んだくれて真っ裸で転がる日々。「きっと神様はノアに選択を委ねたに違いない(ので、生き残っても良かった)」と養女に慰められたノアが立ち直って完。
長くなったので分割。次は感想。
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