進軍速度が速過ぎてＪ・ロックの援護を受けられず、自分達単独で攻撃に転ずるゲリラ本隊。その時の作戦ってのがまさかの『落とし穴』。こうなると逆に新鮮か。
ジョルジュがナナシと同じタコ壷に入るハメになるんだけど、
『くっせ〜』は止めて欲しかったな。ナナシはホントに臭そうな風貌だけに
『やっぱりホントに臭いんだ…』って、何かそういう臭いの記憶がまざまざと蘇って来てTVの前でドン引き。ナナシを始め、全体的にキャラに清潔感が無いのは本作における極めて大きな問題。
直前を走ってた味方のラウンドフェイサーが落とし穴にハマってスタックすると、直後を走っていたラッドはその頭部を蹴り砕いてしまい狼狽える。混乱したところを撃たれてアッサリと戦死。凄腕パイロットの最後がコレでいいのだろうか。
ラッドと隊列を組んでたテニスンは孤立しながらも奮闘。しかし集中砲火を一身に浴びて壮絶な戦死。彼の乗機のラウンドフェイサーは倒れながら真上にリニアガンをブッ放つ。
『我が生涯に一片の悔い無し』的で、戦士の最後って感じだ。
故障修理中のダグラムを置きアイアンフットで出撃したクリンだが、速攻やられちゃう。アイアンフット強いんだか弱いんだか…
ここでＪ・ロックが機甲部隊を率いて到着し、形勢は逆転。クリンも修理が完了したダグラムに乗り込み再出撃。バレルと一騎打ちとなるが、そこにヒゲのブリンク隊長がわざわざ乱入し、後ろから羽交い締めに。『俺ごと撃て』のセリフにはシビれるが、ダグラムは右腕とターボザックを外して逃れ、バレルの放った一撃はブリンク機を直撃。これも手垢の付いた演出だけど、たまにはこういうのもいいな。
バレルも結局ヤラれてしまい、鳴り物入りだった24部隊はアッサリ全滅。やっぱり４機揃ってのシンクロ攻撃で、標的を絞ってダグラムだけは確実に撃破した方が絶対良かったはず。どう考えてもブリンク隊長の判断ミス。
敗北を悟った猛将マロン中佐は部下が撤退する戦場に立ち尽くし、砲撃により爆死。スタンレー高原の決戦は解放軍の圧勝で終わった。
その勢いのままドガ市を陥落させたサマリン達は『デロイア解放人民政府』を樹立。
『デロイアは地球の子供です。しかし子供は親の手を離れて成長するのです』はサマリンの演説。
北極基地へ援軍の要請の電話の最中、突然ドナンが倒れる。慌てるラコックとフォンシュタイン。
矢継ぎ早に指示を飛ばすラコックに対し、ワトキンスは悲しい程オロオロして、非常事態には全く役に立たない。てか執事ってのは主人に忠誠を誓ってるもんだとばかり思っていたが、ラコックの言いなりでスパイの真似事をしたり、あまりに優柔不断過ぎやしないか？
ドナンが病床に伏して、今後の戦略について意見が割れる。
デロイア代表として軍を率いておきながら解放軍を抑え切れず、パルミナとその中心都市ドガを落とされて格好がつかないフォン大佐は、北極ポートに駐留するデロイア第８軍を投入し、自分達の力だけでドガを奪回したい。
『デロイアは150年に渡る苦難に満ちた地球支配を脱し、人類一体の協調を求め敢えて地球連邦の一員となった』と高らかに宣言。
『現実を無視し、無謀にして性急なる答えを求める一部のゲリラ達の活動は、地球資本の介入を招き、自治権放棄をも予感させる歴史の歯車を逆転させかねない暴挙』と反政府組織を批判。
『不退転の決意を持って、デロイア第８軍によるドガ奪回』を決起集会でブチ上げる。
ところがそこにラコックが颯爽と乱入。完全アウェイの中で堂々と反対意見をブチかます。
『マロン中佐率いる精鋭部隊を持ってしてもスタンレー高原での決戦に敗れて全滅してるのだから、素人目にも勝ち目が薄いのは明らか。至急地球からの増援を要請するべき』は正論だし
『パルミナは田舎なれど地球の穀倉地帯であり、食料は今や戦略物質。パルミナが抑えられれば地球連邦も黙ってはいない』なる意見も着眼点に優れ、説得力がある。だが、
『ドガ奪回に地球からの援軍を頼めば、やはりデロイア政府は地球連邦の肝入りなのだとのそしりを受ける』なる大佐の疑念も最もで、
『デロイア州の代表は私だ。君に言われる筋合いは無い』と突っ撥ねる。しかし
『私の意見ではなく、これは閣下のご意向です』と、倒れる直前のドナンの言動を盾にラコックが凄む。
しかしここは相手(フォン大佐)の土俵。完全アウェイでは流石のラコックの弁舌も及ばない。
『我々デロイア人にとっては、君は１地球人に過ぎない。デロイアをおもんばかる心が言わせた勇み足と判断したい』と大佐に抑え込まれ、
『性急にして無謀。過激にして野心に溢れるゲリラ達の手からドガを奪還する』と宣言するや満場からの拍手。
『ここはデロイア人の公なる決意表明の場』とまで場違いを指摘されると、ラコックは悔しさに唇を噛みながら退場する。
現状を打破すべく地球に飛んだラコックは、自分を弁務官に推してくれる様頼み込むが、全く相手にされない。
各州の代表が集まった会議では、ドナンの見えない圧力に押されて思い切った決断ができなかった。これをチャンスと見抜いたラコックは、３州の代表と秘密裏に接触。
『デロイア第８軍と解放軍を暫く戦わせておき、弱体化したところに地球からの本隊を送って主導権を握る。もしドナン・カシムが回復した場合はスキャンダルで失脚させる』と言う提案を投げ掛ける。打開策の無い各州の代表達は、まんまとそのエサに喰いついた。そりゃスキャンダルがあると聞けばね。
ドガ周辺の海岸に防衛線を築く太陽の牙の面々。そこに強襲上陸を仕掛けるのはゴッグみたな水陸両用ＣＢ『マッケレル』初登場。
背中のハイドロジェットは水中航行時のみで、戦闘態勢に入る時に切り離す。水の中でも結構弱くてガッカリ。
連邦軍は艦隊を派遣して対抗。水上艦が単装砲塔とか良い感じにショボくて良い。
解放軍はダグラムをヘリで運び、敵艦の甲板上に着艦させ大暴れさせる作戦。こうなると艦艇ってのは手も足も出ないよな。まぁ仕方ないけど。
カーディナル防衛作戦会議で熱くなってる最中、またもやラコックが乱入するが、
『無益な会話をもて遊んでる暇はない』と突っ撥ねる大佐。
どうやら口では敵わないと諦めた大佐は、ラコックとのケンカは避けたいんだろな。
スルーしたい大佐には構わず、ラコックはマイペースで絡み続ける。業を煮やした大佐が声を荒げると、待ってましたとばかり
『今後は私の指示に従って下さい。私はドナン・カシムの代行弁務官です』と印籠の様に突き付ける。
『解放軍は北極ポートにやって来る。すぐさま北極ポート防衛対策会議に切り替えたまえ』ラコックのドヤ顔ここに極まれり。
ドナンを見舞いに来たラコックは、ワトキンスが目を離した隙に点滴に細工をする誘惑に駆られる。
そしてラコックは、オーセル財閥が武器をゲリラに横流ししたと言う一大スキャンダルをかます。
怒り狂って帰宅するラビン
『この家にはまともな奴が１人もいないのか。ゲリラに飛び込む馬鹿もいれば、それを抑えきれずに行政官を下ろされた馬鹿もいる。挙句の果てがこのザマだ。親父や俺が努力して作ったものをみんなで壊しやがって』と大騒ぎ。そりゃそうだ。
それに対してロイルが適当に誤魔化すと、ラビンにしこたまに殴られる。そりゃそうだろ。お前のせいで大スキャンダルになっちまったのに、当の本人はヘラヘラしてんだからね。
しかしラビンのセリフは真に迫ってるけど、どこか笑えるな。
持ち前の正義感から反政府活動に身を投じたクリン。
理想を追い求め過ぎて行政官から失脚したレーク。
とどめは武器の横流しでボロ儲け。
これじゃラビンじゃなくても『挙げ句の果てにはこのザマだ』と叫びたくもなるわな。
ログインしてコメントを確認・投稿する