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2020年03月12日20:22

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【アニメ】ダグラム《九》

軍の命令を無視し、2人だけでダグラムへの復讐を誓ったハンクとアーロン。左腕を損傷して修理中のダグラムを発見して襲い掛かる。
武器の無いダグラムに対して優勢に戦うも、突然ドSに豹変するアーロン。怖いゾ。
結局なぶり殺しを楽しんでる隙にダグラムの反撃でヤラらてしまうのであった。
階級が上のハンクが、下の銃座でガンナーを務める構造が少し不思議だ。

その戦闘で今までにない恐怖を味わったクリンは神経質となり、雨が降る夜に飛び出してしまう。
心配してワイワイ言う皆に
『クリンは昼間の戦闘で気が立ってるんだ。好きにさせといてやろうぜ』と場をまとめるチコ。ロッキーが先頭に立って皆を引っ張るリーダーだとして、チコは後ろから見守る役所だな。

ザルツェフ少佐は先の戦闘で司令官を解任され、腹立ち紛れに新任司令官の指揮を無視した事により謹慎中。新鮮な空気を吸わせろと外に出て警備の兵を困らせる。
バリバリの軍人が軍の規律を乱しちゃいかんだろ。言いたい事はあるにせよ、それが軍なんだからさ。兵士だってそれぞれ自分の任務があって、それを守らなければならないんだから困らせるなよ。超わがままじゃん。
そんなザルツェフにゲリラ側から接触がある。拡大した組織には有能な参謀やプロの軍人が必要になると考えたサマリン博士がJ・ロックと相談し、秘密裏にザルツェフの引き抜きを企んでいたのだ。
ほほぉ〜なるほど。こう来るか。昨日の敵は何とやら。
それにしてもダグラムおもしろいな。次から次へとドラマが起きる。

と思いきや、次の話はお粗末だ。フォン大佐とラコックに呼び出されたザルツェフは2人に詰問される。
『貴方はもう少し軍に対する忠誠心を持った人だと思ってました』
ラコックの呆れ果てた様な口振りに、ザルツェフはウンザリしつつも辛うじてスルー。
『私の言う事が信用できないのですか?』とフォン大佐に詰め寄る。が、
『証拠を突き付けられないと認めないとは、なんて往生際の悪いヤツ』と言われるに至って怒りが爆発。ラコックを殴り付け、
『アンタは黙ってろ!』と一喝。
そりゃそうだ。と思ったが、話はここから急転直下。
『私に赤いものをつけましたね』口元の血を拭いながら不敵に笑うラコック。そんな言い回しがあるのか微妙だが、筋金入りの軍人にブッ飛ばされてるってのに、こいつ意外と大物だよな。
そしてラスボス的な空気を漂わせたフォン大佐が口を開く。
『ゲリラからの接触があったにも関わらず、なぜそれを報告せんのだexclamation & question
ここでザルツェフ少佐、それまでの自信たっぷりな態度は瓦解。グウの音も出ないとばかりにガックリ落ち込む。
『禁錮1年の上、少尉に降格』
先程の仕返しとばかり、ラコックの冷酷な声が追い打ちをかける。
お〜そうか、軍だとそういった事柄も報告しなきゃならないか。そりゃそうだな。
いやはや、それにしてもお粗末なのはジャッキー・ザルツェフ。これじゃ『叩き上げの軍人』って設定が泣くぞ。てか笑われる。
しかも相手が『ドナンとラコックの操り人形』フォン大佐と、小賢しいラコックだってんだからねぇ…
ゲリラからの接触に対し、
『このザルツェフともあろう者が見くびられたものだ。ワハハ…』とか高笑いしてる場合じゃなかろうに。

ザルツェフ更迭の報を受けたJ・ロック。
『それでも尚軍にしがみついてるような男なら、縁が無かったものとして本作戦は中止する』とキッパリ。
J・ロックかっこいいんだわ。

ここから裏切り者デスタンの話。
アンディ鉱山に降り立つと、デロイア星特有の赤い空に出迎えられる。
『嫌な色だ。趣味ではないな。だが俺を出迎えるにはお似合いか』なんて自嘲気味のセリフがなかなかシブい。それでいて、ラコックとの連絡に公衆電話を使い
『カーディナル(長距離電話)じゃ電話代もバカにならん』と庶民的な愚痴は時代を感じる。
ラコックの企だてによりゲリラに偽装した銀行強盗が発生する。一連の事件に対してリタが、
『なんか嘘臭い』と女の直感。と同時に
『嘘だと判っていても、本当の事にしちゃおう、ってのもまた女心』と意味深な発言。
これは重大な伏線の予感がするが、果たして、残念な方向に当たってしまう。

街中でデスタンと偶然再会するリタ。
ここから回想シーンとなるが、この2人の過去は非常に興味深い。
酒場の踊り子だったリタ。酔っ払いの好色な視線に晒される中、舞台に駆け上がったデスタンが
『デロイア独立という志に燃える者が、年端もいかぬ少女を卑猥な目で見てるなんて恥ずかしくないのか?』みたいな説教する。
リタは、酒に溺れる父親を養う為に踊り子をしていた薄幸の少女。希望を失い、人生を諦め、退廃的かつ刹那的な生き方をしていた彼女にとって、デスタンは崇高な志を持つ魅力的な大人に見えたのは無理も無いだろう。ゲリラのリーダーとして颯爽と先頭を走る彼は憧れであり、今の底辺の生活から抜け出す希望の光だったに違いない。
ところが今のデスタンはゲリラを裏切り、政府側に雇われ汚い仕事を引き受ける身に転落していた。デスタンはリタを利用し、太陽の牙を罠にハメようとする。

情報が漏れていた事を不審に思ったメンバーがリタを問い詰める。ジョルジュが『オマエ』と呼んだ瞬間
『私は「オマエ」じゃありません。「リタ」です』とキッパリ言い返す辺り、男と女の微妙な距離感が出てるよなぁ。

そう言えばロッキーとキャナリーはカップルを装って偵察に出るんだけど、幾ら何でもウブ過ぎて背中が痒くなる。まぁそれはいいとして…

アンディ鉱山に向かうラルターフは偶然ザルツェフと同じ列車に乗り合わせる。
デスタンはラコックの差し金で、その列車に武器を積み込み、この先の検問でそれを発見させれば政府側は大手を振って鉱山内に武力介入できるって筋書きだ。
デスタンが泊まるホテルに行き、部屋の前で盗み聞きしたリタは、全てを捨ててデスタンと一緒に生きようと決心する。
こういう刹那的な若者の暴走って、ちょっと昔の映画でよくあったよな。最近あまり見かけないけど、それだけ人間に情熱が無くなって来たのかねぇ。
デスタンは仲間を裏切った卑怯者ではあるが、それなりに懸命に生きてるんだ、と無理に肯定するリタ。それは自分自身に対しての肯定も含まれてるんだろう。つまり、『理由はどうあれ裏切り者』とデスタンを切って捨ててしまうのは簡単だが、それは自分自身をも同時に『理由はどうあれ踊り子』だと卑下する事に他ならない。過去を否定する事でもある。
『そんな仕事をせざるを得ない、止むに止まれぬ事情があった』と自分の過去を肯定したいからこそ、デスタンの事も容認しなければ心の整理がつかないのだ。
デスタンはこの少し前から、自己嫌悪が激しくなって酒に溺れ始める描写があり、当初はおべっかを使っていたラコックに対しても徐々に苛立ちを隠さなくなってきていた。そして『この仕事を最後にしよう』と決意するに至る。
そんな時に突然現れたリタ。驚愕するデスタン。
自分はゲリラの特別な任務を負っている、とその場を誤魔化そうとするも、既にリタは、自分がゲリラを裏切っている事を知っていた。
『そんなのどうでもいい。私と一緒に何処か遠くへ行こう』と詰め寄られるデスタン。
いやぁ〜若くて可愛いコに突然こう言われちゃ男冥利に尽きるってもんだが、こう一辺に色々起きたら頭の整理が追いつかないよな。
『何だかよく解らないけど、まぁいいか』となりかけるも、そのタイミングでラルターフが現れる。
『俺を売ったな?』とリタを疑うデスタン。
自分自身が人を裏切っているものだから、そりゃ普通そう思っちゃうよな。
全てを捧げようとしている相手に疑われ、心外だとばかりに詰め寄るリタに動揺し、思わず引金を引いてしまうデスタン。
うわぁ〜リタ死んじゃうのか…

ここはすげ〜ドラマだわ。
実写版の大河ドラマとしてリメイクしたらいいのに。
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