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2020年02月17日08:02

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【アニメ】ダグラム《六》

ダグラム撃破に執念を燃やすザルツェフ少佐は
『ダグラムの跳躍力を封じ込めなければ…』
と独り言。
どうやらCBアーマー戦においては制空権の有無が重要で、跳躍力の優劣が勝敗を左右するモノらしい。
ガンダムも空を飛ぶ事は出来なかったが、空から落ちてもバーニアで減速して問題無く着地できる(できそうな)雰囲気があった。
ダグラムではよりミリタリー色を出す為に、ガンダムとの差別化もあって、より『陸戦兵器』っぽい描写が目立つ。長距離はヘリにぶら下げて運ぶとかトレーラーに載せるとか。
その代わり、跳躍力はあるって設定の様なんだな。だからみんな飛んだり跳ねたり。4つ足のクラブ・ガンナーでさえバッタの様にピョンピョン飛んでリニアガンをかわすくらいだし。

『山岳戦用の軽量タイプ』との触れ込みで新型のCBアーマー『ブッシュマン』が実戦投入される。崖の上で待ち伏せし、ターボザックを装着して重量が増し、崖の上までジャンプできないダグラムに対して戦闘を有利に進める、なんて描写もあった。が、結局途中の段差みたいな所から崖の上に上がったダグラムに撃破されてしまう。
どうも、ブロックヘッド然り、新型兵器の登場には華々しさが無い。
『ザクとは違うのだよザクとは』のグフや、地上を滑走して高速移動するドム。機雷の直撃にまビクともしなかったゴッグなど、ガンダムに登場した新型モビルスーツってのはそれなりにインパクトがあったけどなぁ…

救出したサマリン博士と共に行動する『太陽の牙』。そこに、クリンを追い掛ける覚悟を決めたデイジーが、ラルターフと一緒に合流する。
鉄砲玉の様に飛び出して行ってしまった主人公クリンと、ヒロインであるデイジーがここに来てようやく再会を果たす。
この回ではナナシがコーヒー手で飲むシーンがある。素手にも関わらず、平気な顔で熱いコーヒーを手の平で受け、飲み干すナナシ。彼の人並み外れたキャラクターを表したかったんだろうけど、何とも不潔で気色悪いエピソードだ。
彼に限らず、全般的にこの作品のキャラには華が無い。
父との決別以来、クリンは独立派として地球連邦政府軍との戦いに身を投じる決心をし、以降定番のターザンみたいな服装で乳首丸出し。
ゲリラだから煌びやかな格好させる訳にいかないってのは百も承知だが、清潔感までもが無いのは問題だ。女みたいになよなよしい顔のくせに妙にドヤ顔。髪型も古い(古いアニメなんだから仕方がないが)。『クリン・カシム』からしてどうも煮え切らない名前だ。
リーダーのロッキーはイケメン枠ではあるが、若いのにおデコが後退してる。それが気になるあまり、彼の活躍も全然頭に入って来ない。
『女豹』的イメージのキャナリーも作画によっては酷いキツネ目だったり。女性キャラは頬骨が描かれているので、頬っぺたがやつれて幸薄く不健康そうに見える。
チコは汗臭そうなハゲオヤジ。(彼に関してはバラフ軍刑務所に潜入した回でかなりポイントを稼いだが)
非業の死を遂げた者に鞭打つのは忍びないが、フェスタは顔色からしてドス黒く、顔から髪型から不潔っぽい。
その代わりとなったジョルジュも、九州弁のお調子者ってキャラは悪くないが、自分から仲間に入れてくれとしつこく付きまとった挙句、皆の言動に対して常に文句や不満を口にする。
短パン1つのナナシも上半身は裸で乳首丸出し。足も裸足と言う田舎っぺ大将みたいな出で立ち。昭和初期のアニメじゃあるまいし…
ビリーは普通に子供で、ハックルも普通に『オタク』キャラ。この2人は可もなく不可もなくって感じかな。

一方、政府側はまた更に話が一段階深い溝に落ち込む。フォン大佐の政策に対して、小馬鹿にした様な態度を隠そうともしないラコック。次第に怒りを増す大佐。それまでは、あくまでも表向きは協力的でありながら水面下で『腹の探り合い』をしていた両者だったが、お互いに全面的な敵対へと発展。
フォン・シュタインはドナンを後ろ盾に、自分が中心となって活躍してるつもりなのだろうが、実はドナンの知恵袋であるラコックの手の平で踊らされてるに過ぎない。背伸びしてラコックを出し抜こうとするが、結局はお釈迦様の手の上からは逃れられないと言った様相だ。
ドナンはフォン・シュタインを『頼れる部下』として信頼してる様に見えるが、実は単なる手駒としてしか見てない様だ。ラコックの情報収集や分析能力を高く買っており、2人で上手い具合にフォン大佐を操ってる。
ただ、そんな自分に酔って態度に出してしまうラコックに対し、ドナンはポーカーフェイスを維持する所が流石である。
今回大佐はラコックと意見が一致せず、彼を出し抜き鼻を明かす為、前線の兵士達に無茶な作戦を強要。自身の作戦も上手く行ってない事も手伝ってか、ザルツェフ少佐もフォン大佐に対する失望を隠せない。
慣れない政界に足を突っ込んだばかりに、軍隊内部でも積み上げたキャリアが崩れ始めたフォン・シュタイン。今後どうなるのか目が離せない。

一方ラコックの方は、別方面でも暗躍していた。ドナンの次男(クリンの兄)であるロイルの会社はデロイア星の会社に資金援助を行うも、プロジェクトは暗礁に乗り上げる。ドナンに助けを求めるが断られ、そこをラコックが付け狙う。
結果的にラコックの根回しにより仕事は順調に進み、ロイルはラコックに大きな借りができる。こっちの線もどうなるかおもしろい。

そう言えば、ラコックがフォン大佐と共に、ロイルに挨拶に行ったシーンは笑った。
『実はですね、ロイルさん』と話を切り出す大佐だが、
フォト


『今日はもうこれくらいにして、失礼しましょう大佐』と切り上げるラコック。完全に場を仕切ってる。すっかりやり込められている大佐の巻き返しはなるのか?

船をチャーターして『パルミナ』なる別の大陸へ渡ろうとする一行。
ここでのラコックの暗躍は凄い。まず資金難に喘ぐデロイアの会社を援助する代わりに、サマリン達ゲリラの情報を聞き出す。
援助して会社のプロジェクトを成功に導いた功績はロイルに譲り、貸しを作る。
秘密裏に船員を入れ替えてクリン達を罠に嵌めようとするが、ここでナナシが活躍する。野生的な嗅覚により『潮の匂いがしない』事から、本物の船員でない事を見抜く。
また、政財界からの批判を恐れ、事前に他の船を港から避難させたフォン大佐の失策によっても、サマリン達に不審感を抱かせ、警戒させてしまう。
この辺はホント丁寧に作り込まれているよなぁ。

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