★スノークの死に様(笑)
『レンは私を裏切るはずがない。彼の心の中は全てお見通しだ』と散っ々っぱら大口叩けるだけ叩いておいて、あっさりヤラれてしまう。もはやコント以外の何物でもない。前作からかなり持ち上げてた謎のベールに包まれたラスボス的存在の最後がコレかよ。結局何者かサッパリだし。
あと殺陣がめちゃくちゃノロくて興醒め。敵の鎧がちょっと日本風でカッコ良いけど、手持ちの武器は発光してるけどライトセーバーとは違うよな。でもライトセーバーを受け止めても切断されず、それでいて、自らの鎧に当てても火花が散るだけで切れない。けどライトセーバーには鎧ごと斬られちゃうちょっと不思議な素材。どういうジャンケンの法則になってるんだろう。兵器や材質工学ってのは日進月歩だから、ン十年も経てばそういうモノも開発されるか。
ヤラれたヤツが床の穴に落ちるとミンチになって噴水の様に吹き上がるのもコントだろ。70〜80年代の悪のアジトには硫酸の池があったり、床の下の水槽にサメを飼ってたりして、失敗した手下の処刑に使ったりしてるが、最後は首領自らが落ちるパターンが少なくなかったっけな(遠い目)。
★ブラスターでの処刑など手ぬるい。もっと苦痛を与える処刑を
こぉ〜んな超巨大組織の中にいて、そんな個人的感情で動いちゃうなんて…。 ノリがショッカー。
★ホルド提督の特攻により大破
周りは火の海となり処刑部隊も全滅してるのに、実に都合良くフィンとローズ『だけ』生き残ってるご都合展開。そしてトルーパーの隊長も都合良く生き残ってるのね。
スカウト・ウォーカーが乱入して大暴れするんだけど、被弾すると装甲板がハズれBB-８が登場。
へぇ〜、AT-STってモノコック構造じゃないんだね。周囲に張り巡らした装甲板をボルトで留めてるのかな？今時。それとも接着剤？ここの演出はホントに子供向けだな。幼稚園児から小学校低学年向け。
★ダメロン(達)の、ドロイドに対する態度は明らかに『ご主人様』のそれだ。白人って基本的には自分達は優秀であり、支配階級だと信じ込んでいる。
コレ、日本人だったら絶対違うと思うんだ。相手が機械であっても『信頼すべき相棒』みたいな感覚で接すると思う。
ま、どちらが正しいとか言ってるんじゃないけど。
★石の惑星クレイト
塩が表面を覆っていて、だけど中は真っ赤という不思議な惑星。普通こういう組成だと、『地表から地下ンkmまで塩』なんて具合になるんだけど、地表の極薄い層だけが塩ってのはよく解らない。が、もちろん色々な星があるだろうから、そういう星があっても不思議ではない。もしかしたらあの赤いのも塩かもしれないしね。ここをスピーダーが滑走するシーンはなかなか良い。地表スレスレの超低空を滑走するので地面効果翼機の一種か？補助的にモノスキーを展開して飛行安定性を得てるのかもしれない。モノスキーが表層の塩を削り取り、その下の土が真っ赤な土煙となって舞うので、これは文句なしに見映えが良い。
スノーウォーカー大ファンの俺がシビれたのはAT-M6。ゴッツイ脚、顎からヒゲが垂れ下がった様なデザインで、猛牛みたいな雰囲気のある新型ウォーカーだ。よく見ると周囲に普通のAT-ATもいるのだが、M6はその２倍近い巨体で驚く。
ここのファルコンの登場の仕方はシビれる。スピーダーの背後に迫る敵機。これまでかと思った瞬間、爆発するタイファイター。助けてくれた友軍機の姿
見えず、地上に影だけが映る。それが明らかにミレニアム・ファルコンの特徴的な形。純白の地表に鮮やかに浮かび上がる。
いやぁ〜こうでなくっちゃ〜
敵戦闘機を引き付けたファルコンは地底に飛び込むと、林立する鍾乳石の柱の間を縫う様にして飛ぶ。もう観飽きたけれど、やっぱりこれが無ければSWではない。
AT部隊がデカい大砲を引っ張って来る。発射態勢に入ると両サイドの杭を打ち込んで固定するシーンも細かいな。
あ、書き忘れたけど、デストロイヤーの艦底部にある巨大なレーザー砲も、射撃態勢になって砲身を固定した瞬間、基部から蒸気か煙が噴き出すシーンがあった。画面全体が暗い中でグレイの煙は目立たないし、絵的にもかなり小さく、何より僅か１秒程度のシーン。普通に観てたら９割は見逃すだろう。だけどこういうシーンがあるからこそ、マニアは眼を皿の様にして食い入って観るのだ。勿論俺がSWにのめり込んだ理由でもある。
レーザー砲は砲身内部が旋回しつつ輝きが増し、それに伴い射線上の地表には土煙が舞い始める。既にかなりのエネルギーが出力され、後はそれをどこに収束するか、って感じで、ここは緊迫感を煽りつつ(それらしい)リアリティもあって素晴らしい。
そしてそのレーザー砲に突っ込んで行く１機のスピーダー。フィンだ。
『ダメだフィン、戻れ。これは命令だ』とダメロンは命令するが、自分を犠牲にして仲間を助けようとするフィン。
敵側から寝返り、主要キャラの一角として活躍していた彼は決して好きなキャラではなかったが、死んでしまうとなれば感慨深い。俺にできることは最後まで見守ってやる事だけだ…
なんて柄にも無くシンミリしていると、突然ブタみたいな醜いデブ女が…
いや失礼、ローズが飛び込んで来て全てが台無し。ローズの体当たりで２人共レーザーの射線からハズレて地面に投げ出される。大破したスピーダーから飛び出したフィンはローズのもとに駆け寄り
『なぜ邪魔したんだ？』と訊くが
『貴方を助けてあげたのよ？』とローズは返す。
は…(・・?)
だから、それを『邪魔』と言ったんデスガ…
その直後にレーザーは発射され、直撃を受けた反乱軍基地の扉は爆発。その閃光をバックに２人のキスシーン。
え、なんで？なんで？なんで？
なんでこうなるの？
フィンは特攻して仲間を助けようとした訳でしょ？自分１人の命で、銀河を悪の支配から救おうとした訳でしょ？人生最大の決断だった訳だ。
それを止めたローズ。理由は『愛していたから』。否定はしたくないけど、でも１組のカップルの都合と全銀河の平和を天秤にかけると、諸手を挙げて賛成はしかねる。
それとキスシーンね。この２人のキスシーンって誰得？美男美女であれば魅力的とか美しいなとか思うけど。
それとこの時の演出ね。反乱軍基地が爆発する鮮やかな光が背景なんだけど、それって銀河はファースト オーダーに支配され、全ての希望が砕け散った事を象徴してるんだけど、その瞬間にキスなんてどういう神経してんの？
我々観客達もどういう気持ちで観てりゃいいんだこのシーンは？
★レイとレンの超銀河通信
も妙だよね。この２人だからこそ特別なナニカがあるのかな。
★寝込みを襲うジェダイの騎士
アメリカの映画を観てて気付いた事がある。後ろから殴る時に、必ずその前に相手の肩を叩いて、振り向いた瞬間に殴るのだ。わざわざこちらを向かせ顔面を殴りつけるとは酷いなぁと思っていたが、これはどうやらアメリカ人の最低限のルールの様だ。彼等は卑怯な手を嫌い、出来るだけ正面から力技で堂々と突破したがる傾向にある。同様に『背中から撃たれた』かどうかは非常に重要で、西部劇などではそうしたセリフは常に飛び交っている。振り向かせてから殴ると言うのも、何も解らない相手を殴るのではなく、一応こちらを認識させてから殴るってのがギリギリのプライドなのかもしれない。
どの民族も卑怯な手は良くは思わないだろうけど、アメリカ人には特にそうした印象が強い。
この作品で最も物議を醸し出したであろう部分が、弟子として引き取ったレンの潜在能力に恐怖したルークが、レンの寝込みをライトセーバーで襲うシーンだろう。
ルーク・スカイウォーカーはこのスターウォーズの中心的な人物であり、特に最初の４〜６では大活躍した絶大なヒーローだ。田舎暮らしの若者がひょんな事から反乱軍に入り、銀河帝国を倒してお姫様を助ける痛快ストーリーの主人公であり、デススターを破壊し、ダース・ベイダーを倒し、皇帝パルパティーンをも葬った。秘められたフォースの力だって凄まじいレベルである。
その彼が、弟子の寝込みを襲うとは…
よくこの脚本が通ったモノだと思う。アメリカ人でなくとも反対したくなる展開だろう。
初めて台本を読んだ時、マーク・ハミルは『これはルークではない』と言ったそうだが、多分殆どのSWファンも同じ気持ちだろう。確かに自分の想像を遥かに超える強大なフォースを目の当たりにした恐怖は解るし、当時のルークには頼れる師匠もいなかった。また人間の心理ってのも時間と共に大きく変わる事がある。そもそもルークはただの農夫だったのだし、そんな切羽詰まった行動も解らなくはない。リアリティという観点からは充分に有り得る話である。ただ、これが娯楽映画という点だ。リアルかどうかではなく、面白いかそうじゃないか、が指標なのだ。卑怯なルーク・スカイウォーカーの姿を、一体誰が見たいだろうか。やはり彼は正義の味方であって欲しいし、この冒険の主人公であって欲しいと願うのは俺だけではないだろう。
★ルークがホログラフィック
反乱軍基地の正面扉が破られ万事休すかと思いきや、突然ルーク・スカイウォーカーの姿が。物語はクライマックスを迎え、まさしく『降臨』と叫びたくなる。そこにAT部隊が集中砲火を浴びせるが、かすり傷１つ無いルーク。おぉ、さすがジェダイの生き残り！とか悦に入ってると、実は幻と言うね。なんだよその子供騙し。最後の決戦なんだから戦えよ。
しかも戦闘が終わると同時に力を使い果たしたのか、ルークは消えて無くなってしまう。
これがルーク・スカイウォーカーの最後だなんて…( ´Д`)
スターウォーズ ８ 最後のジェダイ
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