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2020年01月10日16:24

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【映画】スターウォーズEp８がダメな27の理由《前編》

スターウォーズ Ep８最後のジェダイ

ある日ふと、『俺SWの８作目って劇場で観たっけ…？』と不安になった。
観てるはずだよな。ただその記憶が無い。
最近この手の作品はオタク仲間達とのオフ会で行ってるから、よもや『あの』SWを見逃すはずがない。1977年に公開されたEp４から全作を映画館で観て来たことは、俺の中の小さなプライドだった。しかしその記録をうっかり途切れさせてしまったのだろうか。いや、あのSWを『うっかり』で見逃すはずはない。
色々と考えてるうち、断片的ではあるが徐々に思い出してきた。
あぁ、やっぱり観てたな。観てないはずがないのだ。

何が言いたいかって、それくらい記憶に残らない作品だった。と言う事である。

前作であるEp７も、作品としては微妙な部分があった。が、久し振りのSWの復活なので、それだけでも盛り上がったし、ソロやレイアがそれなりに歳を取ったままン十年振りに登場した懐かしさ。衝撃的なソロの死。そして最後の最後にチラッとだけ姿を見せる演出のルークの登場シーンなどの見所があった。賛否はあれど、
『これからまた新しい伝説が始まる』とか
『この先どう展開して行くのだろう』的なワクワク感が作品の評価を上回っていた。
対して今回の８は、その流れにどう乗っかるのだろうか。
どう捻るのか？
様々な謎は…？
と期待値も高かったのだが、結論としてはかなりの大ハズレだったと言えよう。日本での興行収入は前作の半分。中国では途中打ち切りの映画館が続出し、アメリカ本国ではこのEp８を『スターウォーズ』として認めない人々が集まり、正史から抹殺しようと10万人もの署名が集まる騒ぎとなった。

まぁ確かに酷いね。
何処がどう酷いかは、これからゆっくりと検証して行くが、簡単に言ってしまえば

子供向け

である。『悪いヤツ』と『正義の味方』とに分かれる単純な構図。味方の中にも主人公を邪魔するキャラがいるけど最後実は良い人だった、なる手垢まみれの展開。観客を驚かそうとするあまり、展開や設定がムリヤリ過ぎるとかね。

では取り敢えず、いつもの様に順番で。

★レジスタンスの惑星軌道上に、ハイパースペースから直接現れるファーストオーダーの艦隊
地上の基地から見上げる臨場感豊かな映像は、その光景を目の当たりにした者の絶望感を良く表してる。
しかしこの、カコ～ン！カコ～ン！とワープアウトする描写。個人的には好きじゃない。ジェダイの帰還の時の、アクバー提督座乗の巡洋艦みたいに、『反比例』とでも言う様な急減速やってくれるとカッコ良かったんだけどなぁ…
まぁ時代が流れたから、新しいハイパー航法だと納得するしかないか。

★Ｘウィング単機で突入。
相変わらずイキってるダメロンと、それを解っていて諦め半分でたしなめる司令官(レイア姫)なる構図。こういう掛け合いを見ると、やっぱりどこまで行ってもアメリカ人てのは誰もがスタンドプレイによる『ヒーロー』になりたがり、誰もがヒーローを望んでいるのだなぁ。厨二病と言うより幼稚園児病って感じでウンザリする。

★ドレッドノート単艦で突入
ファーストオーダー側の艦隊司令官は配下の戦艦の１隻を突進させ、『敵基地の殲滅、輸送船の撃沈、艦隊の全滅』を命じるのだが、これはミッドウェイ海戦で日本海軍が『同島の攻略と敵機動部隊の殲滅』を並列で命じた為、前線で部隊がどちらを優先すべきか判断に迷う問題が発生したのと同じ轍だな。
そもそも敵も味方も、軍事行動での単独行動は殆ど無い。機械的なトラブルや悪天候等で行動不能になったり、敵の不意打ち等で一方がヤラれた場合、もう片方が本隊に生還して現状を報告できなければ対策の立てようも無い。
それと『ドレッドノート』なる戦艦の名前も気になる。以前にも『エクゼター』って名前のフネが登場したことがあったが、どちらも実在する名前。『ドレッドノート』は近代戦艦の祖先だし、『エクゼター』はラ・プラタ沖でドイツの戦艦を包囲撃沈した巡洋艦で、共に有名なフネである。『別世界』の設定のSWに、現実世界の名前を出されると妙に浮いてしまう。だから(俺の記憶では)『ジョージ』とか『ジャック』みたいな英語っぽい名前のキャラもいないはずだ。こういう細部にこそ手抜きせず丁寧にやって欲しいんだけどな。

★小型戦闘機vs大型戦艦
ドレッドノートがダメロン機による攻撃に被害を受けた際、艦長が『(撃退できないのは)敵があまりに近く小さいから』と言い訳したが、それは当たり前の話だ。だから戦艦は航空機(空母)に敗れ去ったのだし。
大型戦艦(デストロイヤー)が初めて小型戦闘機(Ｘウィング)の攻撃を受けたのなら右往左往するのは当然だ。実際の人類の歴史上初めて航空機で戦艦をやっつけたのは真珠湾奇襲作戦だったが、当時は航空機の有効性やその対応策を誰も知らなかった為、一方的な展開となったのである。
が、ファーストオーダーは帝国時代から反乱軍の小型戦闘機とは散々戦闘を経験してきている。ましてや一度ならず二度までも、小型戦闘機による攻撃でデススターをも破壊されているのだ。なのに今更？
『本艦の装甲は破れません』って副官っぽい女性士官のセリフも興醒めだ。勿論これは視聴者へ向けた説明であることは承知している。だがそれを考慮しても、あまりに稚拙過ぎるセリフだ。小型戦闘機が搭載する貧弱な火器で、あんなに巨大な戦艦を撃破できる訳がない。なのにわざわざバカ丁寧に報告するなんてあまりにもわざとらし過ぎる。まるで相手が竹槍を持って暴れてるのに対し、『あんな竹槍ごときでは、この戦車の装甲は破れません』と報告してるようなモノ。副官が真面目な顔でそんな事を言い出したとしたら頭を疑う。
そもそも兵器と言うのは、敵の攻撃を防ぐ為に装甲を厚くした結果大型化し、その重装甲を撃ち破る強力な火器を搭載する為に大型化する。そのイタチごっこにより、どんどん巨大化して行くのである。こういうセリフが入るだけで子供向け感に拍車がかかる。

と文句ばかり言ってきたが、ほんのちょっぴりだけ良い所もあった。

★敵戦艦の対空火器を潰すと爆撃機が登場
指揮官は密集編隊を命じて爆撃進路に入る。ここのシーンはちょっと良いぞ。爆撃機は四角い不恰好なデザインで、如何にも『爆弾抱えて飛んで行きます』的な無骨な形がまず良い。そして、それまでの軽快な単座戦闘機とは対照的に、ゆっくりとした機動。おお、これは良いぞ。これぞ『重』爆撃機の動きだ。それから密集編隊。対空砲を無力化した今、最大の障害は敵の迎撃戦闘機だ。対する爆撃機は旋回機銃などによる防御射撃で対抗するが、その際はなるべく味方同士が間隔を詰めて密集し、防御火力の密度を上げるのが有効だ。ところが、いざ爆弾投下ってタイミングで１機が被弾すると、その爆発の破片が次々僚機に当たって誘爆。５～６機いた爆撃隊が１機を残して全滅してしまう。
何と言うヤッツケぶりか。対象を１つに絞った方が見る側からしても楽だしハラハラ感も出るかもしれないが、それにしても雑過ぎるだろう。これで
『お前１機しか残ってないんだ。何が何でも爆弾を投下しろ』と緊迫感を演出されても何だかなぁ～である。
それでいて、いよいよ投下地点上空に差し掛かり、ここでまた衝撃でパイロットがヤラれたとか、爆撃手も気絶して、目を覚ましたけど投下スイッチのリモコンは手の届かない場所にあるとか。それが自分の方に落ちて来て、キャッチするのかなと思わせてスルー。えっ？と一瞬驚かせて後ろから追い掛ける様に手を出してキャッチとかね。この辺は余計だわ。こっちはリモコン落ちて来た時点で
『よっしゃ～！それさえ手にすればこっちのモン。盛大に爆弾落としたれ～』
って鼻息荒くしてるのに、オアズケ食らって空回りした感じ。
スルーの時点で『はぁ～？じゃどうすんの？また何か違うプロットが出て来るの？爆弾落とすだけでどんだけかかるのよ… 』と、最早どうでもいい気分。投下に成功した時には既に『ハラハラ』が『イライラ』になってしまっていた。こういう演出は重ねればいいってもんじゃないでしょ。

★レイア姫の宇宙遊泳
これが前半で一番ブッタマゲタ話。魚雷の直撃を受けてブリッジごと吹き飛び、宇宙空間に吸い出されるシーンは非常にショッキングだった。直前には発射を躊躇うレンと、撃たれることを察知し、死を覚悟したレイア姫、みたいな描写があっただけに『もしかして？』と思わせ、その『まさか』が現実となる衝撃。
あぁ、初公開以来ずっと見続けて来た我らがお姫様が、とうとう死んじゃったのか…と、世界中のファンが号泣したこと間違いなしのシーン。
ところが、何とレイア姫は何事も無く宇宙空間を泳ぐ様にして舞い戻って来るのである。
これには世界中のファンがイスから転げ落ちたことであろう。
こういうのは

反則

と言うんですよ。
仲間を助ける為に犠牲となって命を落とす。
と思わせて＼(実は生きてた)／とか、
ようやく倒した強敵は、実は下っ端だった。
こういう話作りは感動とか絶望や期待を煽るのに最も簡単な方法ではあるが、所謂手抜きである。作品がどんどん陳腐になって行く。
それにコレやっちゃったら、『フォースって何なの？』ってことになるよね。SW世界におけるフォースの在り方を土台から崩してしまった。

★アクバー提督
SW作品に登場する全クリーチャーの中で、俺の最も好きなキャラ。Ep６の終盤、最後の大決戦において、反乱軍の総大将を務めたのが彼だ。初めて見た時は
『え～（・□・；）デメキンに命預けるのか』と一瞬ビックリしつつも、『さすが、これこそSWだ』と、その世界観に改めて惚れ直したものである。デススターへの攻撃直前にシールドの存在を知った時の『Its a trap

』の名台詞。緊急回避しつつも、急変する状況に対し矢継ぎ早に新たな命令を下す統率力。ハンマーヘッドを投入してスーパースターデストロイヤーを撃沈して見せた時のあのドヤ顔。彼こそ反乱軍の総大将を務めるに相応しい人物であり、ユニークかつ魅力的なキャラだった。実際モン・カラマリ人のファンは俺以外にも結構いるのである。しかしそのアクバー提督を、何ら活躍もなく、あまつさえ一言のセリフすら無く、レイア姫の爆死シーンの背景の一部という扱いでアッサリと殺してしまったのだ。まさかと思っていたが、直後に『アクバー提督以下大勢の犠牲者が云々… 』なる報告。いやいやいや、ホントに殺しちゃったのか。今作を作ったヤツ等はアクバー提督がどれだけ活躍し、どれだけ人気あるのか知らないのか？大袈裟に言うなら反乱軍の顔だぞ？扱い酷過ぎだろ。全く近頃の若い連中は何も解っておらんわい。

★ホルド提督
お～、ローラ・ダーンじゃないか。
ルパン三世のイメージモデルとも言われてるブルース・ダーンの娘さん。
まず女優として見て、何と言うか『提督』ってオーラがまるで感じられない。世間知らずのお嬢さんがそのまま綺麗に歳取りました、ってな感じで人間味が軽過ぎる。どうしてこのキャスティングしたんだろ。
次に役柄として見てもおかしさ満点だ。作戦があるにも関わらず、攻撃隊の隊長であり階級も中佐であるダメロンにすらその旨を告げないでいた理由が不明。そりゃ『コイツに任せていたらみんな死ぬ』とダメロンにダメ出しされ、ほか数名の反乱を招いてしまうのは当然だろう。俺でもこんな人に自分の命を預けようとは思わない。小型艇で脱出する作戦をちゃんと立てていたのだから、だったら早く言えよって話。普通に説明していれば無駄な反乱騒ぎも起きなかったのに、ダンマリ決め込んでたのは何の意味があったの？
最後は『私がフネに残ります』とか『(ダメロンは)困った問題児。だけど私は好き』とか、取ってつけた様な手の平返し。『ダンマリ』とか『挑発的態度』も、『実は良いヤツ』ってキャラを作る、ただそれ『だけ』の為の演出にしか見えない。最後の特攻をよりドラマチックに仕立てる為なのが透けて見えてシラケる事この上ナシ。
こんな行動原理の人間なんて普通いないでしょ？キャラが全然作り込まれてない。だからこちらも感情が入って行かない。
それと最後の特攻ね。ハイパースペースに飛び込む速度で敵艦に体当たりって、これアリにしちゃったら今までデストロイヤーに手こずってたのはナンだったの？ドロイドに操縦させた大型艦でこれやれば、デススターだって簡単に破壊できるんじゃなかろうか。

★顔がデカいニエン・ナン
が気になった。小柄な役者を確保するのが面倒臭かったのか、マスクの造形師が手を抜いたのか、或いは製作陣はEp６を観てないのか、のどれかだろう。水野晴郎は銀河一のスゴ腕パイロットの１人だし、何気に人気キャラなんだからしっかりやってくれ。

★フィンとローズ
中盤で一番不満を感じたのはこの２人だ。まずフィンの今作での登場シーンは医務室で目を覚ますとこからだが、外れたチューブから水が飛び出し過ぎ。子供はキャッキャと笑うのかもしれないが。
こっそりフネから逃げようとしたフィンは整備士のローズに見つかってしまう。最初は
『ヒーローと会えて感激』と舞い上がっていたローズだが、フィンが脱走を企てていたことに気付くとスタンガンで拘束してしまう。この件、イマイチよく判らないのがローズのキャラだ。最初からフィンの脱走に勘付いていてわざとカマをかけたのか(だとすれば凄い演技力)、会話の途中で気付いたけど顔色一つ変えずに話を合わせていたのか(それもそれで凄い演技力)。それよりも、激情型と言うか二面性と言うか、そうしたある種『病的な狂気』を秘めたキャラとして設定してるのだろうか。(そんな風に見せてた感もあったが)
あぁ、そうそう、元を正せば『ハイパースペースに飛び込んでも追跡される』ってことになっちゃったんだよね。それまでのSW世界では、ハイパースペースに入れば敵は追って来れない、と言う絶対的なルールがあったんだけどね。この件に関しては世間でもかなり批判が噴出している様だ。う～ん、これに関しては俺は、時代が流れてるんだから新しいテクノロジーが開発されててもおかしくはないと思う。けど、やはり『ちゃぶ台返し』の感は否めない。

★船中を掃除
していたフィンは、フネの内部は全てお見通しってのも安易な設定。ファーストオーダーの幹部達は何万人といる部下の、誰１人として裏切る者はいないと信じているのか。
戦艦大和の設計図を書いてた技師は、自分が担当する場所以外は全く知らされず、また設計者同士が話さない様に接触を禁じたりして機密を守った。古今東西の常識だ。

★ダメロンと３人で作戦会議
の時に、敵艦の内部に侵入(内部構造はフィンが把握してる)、追跡装置のブレイカーを落とす(技術屋のローズが担当)。ダメロンがハイパースペースに入るタイミングを計る。
って事で、よし行けるぞ！と盛り上がるのだが、デストロイヤーの防御シールドをどう破るかって話が出るとフィンが『コードは１時間毎に変更され誰も破ることはできない』と暗い顔。
いやいや、ちょっと待ってよ。お前それ知ってて話を焚き付けたのかよ。まるで、金庫の位置や大金が運び込まれる日が判った銀行強盗たちが『よしやるぞ！』と盛り上がるものの、肝心の『で、金庫はどう破るの？』みたいなオチじゃん。こういうのは金庫を破る目処がついてから始まる話でしょ。

★前作に登場した酒場の女主人
にコードを解除できる人間を訊くが、ここのシーンもね。なんか『お婆ちゃんなのに型破りでブッ飛んでる』ってキャラクターの設定自体がもう飽き飽き。特に最後のジェットパックを背負って飛び去って行く描写は、『コレを観たら観客もド肝を抜かれるぞ？ひひひ… 』的な、製作陣の思惑が透けて見える薄っぺらさ。
Ep１でヨーダがクルクル飛び回りながらライトセーバー振り回してた時を思い出す。

★『コード破りのプロでエースパイロット。銃を下げた詩人。カントバイトのカジノの高額テーブルで賭けに興じてる』
↑一体全体どんだけスゴいキャラが登場するのかΣ（ﾟдﾟlll）
と期待値を上げに上げといて、結局そのキャラはほぼ登場しない。(チラッと顔を見せただけで)
あんだけ広げた風呂敷、何だったの…(°_°)？

確かに『煽る』だけならタダだ。タダなら煽るだけ煽っとけってのも解るけど、あんまりあちこちでハードルを上げ過ぎるとメイン所の魅力が落ちてしまうもの。これは『相対的』なモノだからどうしようもない事だ。登場するキャラクター全員に『コイツは凄いよ～。コイツも凄い。彼は宇宙１強いし、こっちの彼は銀河最強。向こうのアイツはこの世で一番凄いヤツ』なんて具合にやっていったら、結局誰が凄いの？となるのは当たり前である。だから主人公に対して『引き立て役』が必要なだ。

★ドモリ男
捕まって牢獄にブチ込まれると、同じ房に囚われていた囚人が実は重要キャラ、ってのも既に散々使い古されたパターンだけど、そこはまぁ良いとして、『デストロイヤーのコードを破れる男は銀河に１人だけ』くらいの勢いで紹介されて来たのに、そんなひょっこり『別の、銀河最高レベルのコード破り』と出会えちゃうってのも天文学的確率。てかこうなると、そもそもそのセキュリティ自体大した事ないんじゃない？って話になってしまう。上と同じく、典型的な『凄い』のインフレーションだ。

★BB-８が監視を全てフン捕まえてる
今シリーズの大きな違和感の１つだが、ドロイドが個性的過ぎ、かつ活躍し過ぎ。言っても『ロボット』な訳でしょ？自立型のAI搭載だろうから学習して行くうちに個体毎に違いが生まれ、『優秀な個体』とか現れるんだろうけど、それにしても活躍し過ぎだろう。反乱軍はXウィングなんか飛ばすよりも、BB-８を大量生産した方が良いんじゃないの？

★馬で疾走
絵的におもしろいしストーリー的にもおかしくはないんだけど、でも『子供に夢を売るディズニー』みたいなスタンスが気になるあまり、話が素直に入って来なかったのは確か。

★ローズのスタイルの悪さ
なぜこの女優さんを起用したのかが謎だった。人権団体とかから『登場キャラの何割かは有色人種でなければならない』とか、中国資本のスポンサーへのご機嫌取りで中国系キャラを入れたんだろう(ローグワン然り)。ちょっと言葉が悪くなってしまうが、しかしなぜわさわざブスで小太りの女優さんを起用したのか？
これは俺の勝手な推測(と言うか、『邪推』と思われても構わない)なのだが、純粋に素晴らしい作品を作りたいクリエイター達からしたら、裏世界のしがらみは鬱陶しい事この上無いはずだ。自由に作れない不満が現場に渦巻いてるのは間違いないだろう。そんな彼等の小さな抵抗なのではあるまいか。ここでもし、飛びっきりの美女とか、そのキャラが大活躍とかしたら相手は大喜びだし、それを観た中国系の観客達も鼻が高いだろう。
『なんか腹が立つ。SWは俺達が作り出したモノであり、40年以上続いてるシリーズだ。そこに土足で上がり込んだ新参者に、札束で横っ面を張る様な態度でアレコレ指示されるなんて冗談じゃない』
ってのが現場の本音じゃないのかな。作り手と言ってもスポンサーの意向に従わざるを得ない訳だが、せめてもの抵抗として中国系のキャラは極力醜い外見で活躍もせず、って演出したんじゃなかろうか。
無事コードを突破して戦艦に忍び込み、敵側の制服に着替えて変装する所は１つのピークと言えるだろう。ローズのスタイルの悪さは際立っている。特に全てが無機質で画一化されたファーストオーダー側の格好をすると、歪んだ身体の線が強調され尚更である。

結局この作戦は失敗するんだけど、それと同時にダメロンが詰めてる部屋のドアが爆発。消えた煙の中から現れたのは蘇ったレイア姫。え～って思ってたらレイア姫が突然発砲し、フッ飛ぶダメロン。ナンジャこの展開？
しかしホルド提督の作戦も失敗。逃げ惑う無防備な輸送船群は片っ端から撃破される。
反乱軍の作戦みんな失敗ジャン♬

★ドモリ男の裏切りでフィン達が捕まる
『状況が変われば取引相手も変わる』とか
『損をしたり得をしたり。それがビジネスさ』に対して『間違ってる』と指摘されても
『かもな』等と不敵でシブいセリフを連発。深みのあるキャラかと思いきや、以降は登場しない。一体何者だったの？
９で再登場するならおもしろいけど。キャラも立ってるしコード破りの特技で活躍する場もあるしね。

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