WBO世界フライ級タイトルマッチ
王者 田中恒成(日)24歳
14戦全勝(８KO)無敗
身長164cm
リーチ164cm
同級12位 ウラン・トロハツ(中)26歳
17戦13勝(６KO)３敗１分
身長163cm
リーチ164cm
１Ｒ
田中は持ち味のスピードが出ている。足の裏が吸盤でリングに吸い付く様なキレの良い動き。中盤に右クロス。
トロハツも動きは柔らかい。まずはディフェンシブに様子見の立ち上がり。序盤に左フックをヒット。
終盤に田中の右クロスとトロハツの左フック。最後に田中の左フックがヒットする。
田中10-９トロハツ
２Ｒ
田中の左ボディ。前半に１発、中盤に２発、後半には左ボディから打ち下ろしの右。右ボディもヒット。
トロハツは単発ながら、タイミングをズラした左ジャブ２発をヒット。
田中10-９トロハツ
３Ｒ
田中が左ジャブとボディと攻め立て、ロープに詰めて右、左、左とアッパーの３連打でトロハツがダウン。そのまま立ち上がれず試合終了。
『３年間無敗』とか『日本人に３連勝』と肩書きは色々あったトロハツだったが、ハッキリ言ってレベルが違い過ぎ、ミスマッチの感があった。タイミングをズラす独特の間合いと堅いガードで攻め難いトロハツに対し、田中は拳を縦にしてガードの隙間からアッパーを叩き込んだ。キャリアの中ではKO負けが無く、ダウンもボディで一度だけ、と言うタフな相手だったが、後の談話によれば精神的なショックで座り込んでしまったとのこと。手合わせしてみて、自分のボクシングが世界では全く通用しないと思い知らされたのだろう。
終わってみれば『ランキング12位』の実力差通りの結果であった。田中はまだまだ伸びる素材だから、これからは統一戦や多階級制覇など、ボクシング界をどんどん盛り上げて欲しいものだ。
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