何かが間違っている、マスク氏の火星植民計画…

もの凄く有能で頭が良いイーロン・マスク氏。
その一方で、「この人は一般科学の素養、特に天文学や天体物理学がまったく解ってなのでは？」と不安にさせたり楽しませてくれる現代を代表する奇人ですね。

今回はマスク氏が自からに与えられたミッション※として取り組む火星植民計画についての発言を楽しみたいと思います。でも、一発ネタで短いですよ

今回のCNNの記事で注目したのはイーロン・マスク氏が考えた「火星のテラフォーミング」の手段なんですが、この種の計画についての専門書を一つでも読んでいたら、ぜったい！！ツッコミを入れたくなります。

＞（温暖化ガスを火星に増やすために）「手始めに核爆弾の投下も…」

そんな事をしたら逆に火星の大気中の塵の量が増えて寒冷化がより進むんじゃね？

イーロン・マスク氏がなぜ？火星に核爆弾を持ち込めるかについて私が推理するところ、火星植民地開発フェーズでは地球と火星の行き来に使う惑星間軌道遷移宇宙船の推進力に『核パルス・エンジン』を使用するつもりだからだと思います。
このエンジンは単純に核爆弾（核分裂反応）を爆発させてそのエネルギーを反射板で受け止めて宇宙船を加速させる方式なので、必然的に宇宙船は大量の小型核爆弾を積載して火星に向かう事になります。

この宇宙船は人類史上最も破壊力を持つ乗物となります。しかし軍事目的では開発していないし運用も純粋な民間の旅客、貨物運搬船です。

最後にCNNの記事の笑えるポイントを引用して終わりたいと思います。

火星の植民地化、莫大な費用かかる可能性　マスク氏はそれでも強気 [CNN]
https://www.cnn.co.jp/fringe/35159840.html

記事引用：
マスク氏は火星を長期居住に適した魅力的な場所にするため、「テラフォーミング」と呼ばれる計画を温めている。大気中に気体を放出することで、火星を地球により近い場所にするという仮想的なシナリオだ。地球上で気候危機を引き起こしている温暖化ガスを活用して、火星の大気の濃度と温度を引き上げ、生命の存在により適した環境にする。マスク氏は手始めとして火星に核爆弾を投下する可能性にも言及している。：引用終了

自からに与えられたミッション※
聖書に登場する預言者たちで特にモーゼやヨシュアの様に神から預言を受けてその通りに行動する事ですね。彼のモチベーションを見ているとCNNの記事にもあるようにSF小説に登場する主人公みたいですね。私はアーサー・C・クラークの「楽園の泉」の主人公ヴァ二―ヴァ―・モーガン技師と重なり、かさ…全然、キャラ違うか…