大分から宇宙へ行けるようになるの?
まず、下の記事を読めよ
ヴァージン・オービット、大分空港を宇宙港に選定。2022年に運用予定
https://sorae.info/space/20200404-virginorbit.html
ヴァージン・オービットは4月2日、ANAホールディングスとスペースポートジャパンと協力し、九州の大分空港を「宇宙港(スペースポート)」として選定したことを発表しました。
2019年6月に航空会社ANAの親会社であるANAホールディングスと日本やアジアにおける打ち上げサービスのための輸送支援、航空機や地上支援機材の整備もしくは調達などの協力の締結や、打ち上げ場所の選定について一般社団法人スペースポートジャパンとの協力を発表していました。
ヴァージン・オービットの計画している「LauncherOne」は、ボーイング747-400機の左翼の下に人工衛星を搭載した小型ロケットを吊り下げ、離陸後に空から打ち上げを実施するという「水平型打ち上げ」を採用。実現すれば地上の天候に左右されない柔軟な打ち上げが可能となります。しかし、現状ではLauncherOneの空中切り離しテスト段階にとどまっており、軌道投入などの実績はありません。本来であれば、2020年初頭に軌道打ち上げを計画していましたが、新型コロナウイルスの影響を受け延期となっています。
また、大分空港が選定された理由としては、3000メートルの長い滑走路があること、数社の航空会社による国内便や、製造業の基盤も整っていることが挙げられています。今後、ヴァージン・オービットは大分県と共同で技術調査や整備を行い、2021年後半にテスト飛行を実施する予定で、早ければ2022年に打ち上げ運用が実現するかもしれません。:引用終了
大型の飛行機の翼にミサイルのように懸吊して宇宙空間へ飛翔体を打ち出す方式はNASAのXプレーン史上最高峰と謳われたX-15計画を思いだしますね。
しかし、この方式(空中発射)を宇宙開発アナライザーの松浦晋也氏がツィオルコフスキーの公式、
M/m e(ln) = V/v
を使い計算したらこの種の空中発射方式は最終到達速度への貢献という目的ではあまり意味がないそうです。もちろん、ヴァージン・オービットで計画を立てている人はそんな事は理解しており、目的はお客様に快適な方法で宇宙空間を体験していただこうという趣旨なので利便性とういう観点では正しいのでしょう。
でも、宇宙船を衛星軌道に投入するほどの速度はジャンボジェットに吊るす方式では推進剤を確保できないのでムリ!
なので、極短時間の無重量感覚と地球の全景を肉眼で見る事に大金を費やす旅になります。ご興味のある方はどうぞ。
つまり、大分から宇宙へ行ける訳だな…
人の話をちゃんと聞いていたのかよ? まあ、いいけどよ…
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