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2020年02月05日13:22

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脳虫

小学一年次男八作は、相変わらず、指を出して足し算引き算を計算している。
まあ遅れているのだろうが、それなりの進歩はある。
指の動きがめちゃくちゃ早いのだ。家ではこれを、指コンピューターと呼んでいる。

「すごいね。八作。最近、脳が増えたんじゃない?」
「大きくなった」
「そういえば、昨日の夜、八作寝たあとで、脳虫が沢山、耳から入っていったもん。見たよ」
「なにそれ。脳虫」
「脳虫はね、このくらいの、ちっちゃな白い虫。群れで飛んできてね、寝てる間に耳から入ってね、そのまま脳に住み着くんだ。それで、脳の一部になる」
「気持ち悪いよ」
「え、そう?」
「うん」
「そんなことないけどな。それでね、群れで暮らす脳虫は、脳を巣にするの。女王脳虫っていう、子供を産むばっかりのそれ専門の脳虫がいてね、それが、どんどん、脳の中で脳虫の子供を産むんだよ」
「気持ち悪いって」
「働き脳虫、子育て脳虫、兵隊脳虫、いろいろ役割で分かれてて、それが、脳の中で今も動き回ってるんだよ」
「かあちゃん、父ちゃんのいってるの、ホント?」
「父ちゃんは、いつもでたらめしか言わないでしょ」
「かあちゃん、あんなこと言ってるよ」
「ううん。そういえば、昨日の夜、母ちゃんの耳に、なんか、黒い、ただれた、いやな匂いのする脳虫が入っていったの、見たよ」
「気持ち悪いってば」


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