気づいてみれば。

昨年11月、ついに義母を介護施設に入所させてしまいました。自立歩行もトイレもまだ出来ていましたが、外出すれば迷い、家に居ても「帰りたい」と泣き続け、窓を開けて「寂しいから誰か助けて」と通行人を呼び止めるようになるともはやデイサービスだけでは対処できませんでした。
施設は市内にありますがバスと徒歩で30分ほど。何度か身の廻りの物やお小遣いの補充に行きましたが私が誰なのかわかっていないようで、「一緒に帰ってくれる？」を繰り返していました。義母が住んでいた3階の部屋はやはり経済的に苦しくなった二女の一家が住むようになり、帰る場所はすでにない状態です。面倒でないと言えば嘘だけど、穏やかに過ごせるように定期的に行って来ようと思います。
とは言うものの、二女が引っ越して来るまでの1ヵ月は長女の時同様のすったもんだになりました。義父が亡くなって16年が過ぎていましたが、義母は体が丈夫ではなく認知症もあったため、義父の遺した物はほとんどそのまま残っていました。ここに引っ越すと言うことは、まず家財道具一式を運びださなくてはならないと言うこと！タンスやソファーなど、3階から降ろすなどとてもシロウトにできることではなく、業者に依頼して28万かかりました！二女は経済的な理由で移住を決めたのに、これでは意味がないのではと頭を抱えることに！それでも以前住んでいたアパートの解約を決めてしまったため、二女は毎日のように通ってきて、壁を塗り替えたり遺品を整理したりとまだ7か月の孫（11月当時）を連れて動き回っていました。暮れもせまった12月、ようやく二女一家は引っ越しを終え、我が家は同じ敷地に家族3世帯が寄せ集まって暮らす事になりました。思えば娘のご主人にしてみれば嫁の実家で暮らすのはマスオさんにされるということでもあり、ダンナと協議して、「娘は嫁にやったら他人！娘の家の内政には干渉しない事！」と決めました。実際、昨年春に移住した長女は復職して、最近はほとんど顔を合わせていません。今のところ二女は育児休暇中ですが、すでに孫の保育園も申請しており、いずれ復職する予定です。
実は二女のダンナは動物関連の仕事をしており、ボーダーコリーと鷹とモモンガ、チンチラ（ウサギ）2匹とネオンテトラにプレコが家族としてついてきました！いや、犬は二女が飼ったものらしいのですが。わりと大型犬なのに乳飲み子を抱えた二女は散歩が思うにまかせず、ワンコは共用である玄関で寂しく待っている有り様でした。
さすがに毎日というわけにはいきませんが、仕事が休みの日は一緒に散歩することにしました。
わずか3ヵ月の間に激変した暮らしに孫が2人いるババアは戸惑う暇もなく、今日も早朝バイトと仕事にはげんでおります。