まずは映画の話題から
「椿三十郎」4Kデジタルリマスター版。
http://asa10.eiga.com/2018/cinema/814.html
私が日本映画の最高傑作と位置付けてる作品です
劇場で観るのは2回目。
TV画面でも数え切れない程観てるのに、映像音声が鮮明に成ったのを観ると益々発見が有り面白いです。
脚本、役者の演技、画面作り、音楽の全てが完璧で一分の隙もない。
前作「用心棒」の様に緊張感満点で息が詰まる(でもそれがまた素晴らしい)作風とは一転、痛快娯楽劇に徹しておりその意味でこれ以上の物は無いと思います。
席はネット発売開始で即完売。でも来客の殆どが初見の様でした。
冒頭の音楽は「用心棒」からのもので、お話が少し進んでから突然「椿三十郎」のテーマに切り替わる、そのタイミングも絶妙でゾクゾク来ます。
二作の主人公は同じですが上手くしかも必然的で自然な変化を付けているので、続編である椿三十郎が全く二番煎じではありません。むしろキャラクターの味わいはパワーアップ。
観客は笑いながら楽しく観ていたものの、ラストシーンで皆固唾を飲んで呼吸すらせず画面に集中しているのが空気で分かりました。終った後も誰も一言も喋りません。見回すと皆口をパクパクさせてはいるものの、余りの面白さに感想を述べる言葉が見つからない様子でした。
その後、渋谷ハンズに寄道したら河崎実監督がグッズ販売してました
「いかレスラー」の着ぐるみとか撮影お願いしたらグッズ三点以上お買上の人だけ可と。
でもイコちゃん関係から「日本以外全部沈没」のスリッパまで持ってると言うと監督大喜び。
最高傑作は「キリヤマ」だと思っていますとも言ったら滅茶受けました。
「2001年宇宙の旅」70mm特別上映
フイルム馬鹿ノーラン監督が中心と成って上映前後や休憩時間にかかる音楽まで再現したもの。
当日券200枚のところ、案の定整理券配布40分前で二千人くらい行列してました(分かっていて行列見物に行った)
最近の特定映画に狂った様に人が詰めかける風潮は異常だと思います。
前売りはオークションで高額転売されてたので、整理券と入場券交換含めて何度も厳重に本人確認するのも異常事態ですね。
因みに私はリバイバル上映で3回観ています。
http://www.nfaj.go.jp/exhibition/unesco2018/
ところで最近の自称「詳しい人」って、話してみると実際は何も知らなくてビックリする事がまま有りますね。
例えれば数の概念が3までしか無い人間が「自分は1、2、3と全ての数を数えられる。数学を極めた」と主張している様なもの。
証拠を集めて検証考察するって概念も無いと思います。
有るのは検索引用と狭視眼的思い付きだけ。
そして「2001年宇宙の旅・IMAX字幕版」
現在のIMAXで観ても何の遜色も無いのが凄いです。
原因の一つは合成ではないゴーモーションの特撮や、超巨大模型の使用、強烈な照明下の撮影法等が考えられます。
人間の想像・創造力を越えられないCGIでは実写に敵わない事を証明してますね。
訳は勿論、木原たけしさん。
IMAX版の感想はシネラマの再現って感じ。
勿論年齢的に2001年のシネラマは体験してません(SW帝国の逆襲が唯一の体験)
マイミクのK―9さんとピストル番長さんはテアトル東京(シネラマ対応劇場)で観てますよね。
お二人とも映画評論職に就いてるのは偶然ではなくモノリスの力だと思います。
現在の自分のスキルで観ると新たな発見も多数。
例えば今までモニターだと思っていた物が、今日でいうタブレット端末だったとか。
と思っていたら先日NHKの4K放送開始特番でもこの事に触れてて驚き。
勿論、タブレット画面を合成でなくスクリーンプロセスみたいな仕組みで大道具の裏から映し込む関係上、タブレットはデスクと一体で作られてて持ち上げる事は出来ないのですが。
とにかく宇宙船や建造物、発掘現場から生活空間の表現まで考え尽くされており、無意味な物が何一つ有りません。
一つ一つの意図した機能が分かるし、それが必要な位置に配置されてるという。
単に機械や建造物だけでなく、受付や衣服みたいなもののデザイン含めて。
平行世界の17年前の現実に感じられます。
今更ながらフイルム馬鹿ノーラン監督が「インターステラー」を撮らねばと思った気持ちが分かる様な気がします。
プラモデルでは念願のEVAポット(レディプレイヤー1にも登場) も発売されます。
海洋堂のディスカバリー号。
撮影プロップの1/10スケールですが、プロップが20mくらいあったのでコレ自体もこんなに大きいです。
参考展示のメット(レプリカ)
最近観た新作映画では「犬ヶ島」が一番良かったです
http://www.foxmovies-jp.com/inugashima/sp/
劇中のドッグフードを模したお菓子を劇場売店で販売。
この映画を観た後、パシフックなんちゃらとかレディなんちゃらとかいった映画の内容がどんな物だったか全然思い出せなく成りました。
「ハン・ソロ」もピンチヒッターではなく最初からロン・ハワード作品として製作されていれば全然違った結果に成ったと思うのですが。
ウェス・アンダーソン監督の日本映画愛ばかり皆語りたがりますが、私がツボだったのは普段邦画のこの点はどうかと思っている点をアンダーソン監督も同様に感じてるらしく、映画の中で強烈に皮肉ってます。
でもそこはこの監督、それをアートとしての画面演出に転化してしまっている点は天才と評価せざるを得ません。
シン・ゴジラとか君の名は(勿論アニメの)とか控えめに言って最高とはしゃいでるタイプの”正しい邦画ファン”が犬ヶ島観て「説明キャプション読むの追い付かない!」と激怒してる様子に、私の様なタイプの人間は「監督してやったり!」と可笑しくてたまらないのです
「マルクス・エンゲルス」
http://www.hark3.com/marx/
劇場内、ガチな共産主義者と思われる爺さんから、若い学生さんと思われる方まで様々。
あくまで青春ドラマなんだという視点で政治思想啓蒙映画では無い点が「若き勇者たち」とダブッて感じました。
岩波文庫を狂ったように読み漁っていた10代の自分に見せてやりたいです
「スターリンの葬送狂想曲」
http://gaga.ne.jp/stalin/
出演者を本人にソックリにしないのは意図的演出だと思いますが、演技力ですぐに本人オーラに合致して来て驚きます。
でもジューコフのデフォルメは余りにも過剰で可笑しい過ぎです、もっとやれ!
ブレジネフに至っては台詞も無いのに一目見て分かるという、これも過剰演出で楽しい。
といって漂う暗さは英国映画特有のものかと。
安易に出演者だけ見てモンティ・パイソンを期待すると肩透かしを食らわされます。
オタク的にはオペル・ブリッツ等の東欧で戦後生産されたと思われる旧独軍車両が前面に押し出されてるのが興味深かったです。
内容的には英国映画の「クーデター物」のジャンルに入り、手法もそれそのものだと感じました。思わず「パワープレイ」を観直したくなります。
ネット上では、プロパガンダ写真を根拠に「素晴らしい再現度」と評してる”操作を事実として信じちゃう人”が居て笑えます。
そして「スターリン学習帳」をガラクタの中から発掘。
他には、コルリョフ(ロケット神)やラフマニノフ(音楽家)、エカテリーナ(女帝)などが有りました。
人選が微妙なのも楽しいです。
「カメラを止めるな!」
http://kametome.net/index.html
昔の自主製作映画でよくあったジャンル「劇中劇のタネ明かしもの」の現代版で尺は10倍、予算は100倍。
滅茶既視感が有るけど面白いですね。自主製作映画を観まくり自分でもカメラ担いでた頃を思い出します。後にプロと成った友人達の感想も聞きたいです。
ロバート・ロドリゲス監督の超低予算映画「エル・マリアッチ」(後のハリウッドリメイクが「デスペラード」)が世界的大ヒットに成った事も思い出しますね。
世間での大ヒットは、映画から起承転結が否定されてる現状にいかに厭々している人が多いかって事ではありますまいか。
一方で「自分が始めて見た手法だから史上初で、過去に同様事例は存在しない」って論法で、「コレを思い付く監督は天才」って突っ込み所満載の感想が溢れており、ヒットはむしろ映画界に悪い方向に転がり始めてる印象です。
さらに「有名な人が良いと言ってるから自分も良いと思う」と人が詰めかけるネット起因爆発ヒット現象の典型例とも思えます。
「クライング フリー セックス」
https://www.cryingfreesex.com
わずか15分のこんなしょーもない映画なのに整理券番号順に入場開始して着席して上映待ってるお客さん達が滅茶行儀が良い(笑)
正座して待ってるようなイメージ。勿論、私もそんな感じ。
右から岩崎友彦監督。
主演女優の、合アレンさん。
家内製手工業的映画作りだったので、自分が出演しない冒頭のメイクなどもやりましたと。
主演男優の、マイケル・ファンコーニさん。
普段格闘技やってる肉体派ながら、肉は全く食べない(魚可)ベジタリアン米国人。
主題歌の谷洋幸さん。
元新宿ロフトの方。この日は自分のライブが有るにも拘らず、毎回満員御礼という事で駆け付けました。
主題歌作曲した時点ではどんな映画に成るか知らなかったそうで。主題歌のネット配信も開始されました↓
https://itunes.apple.com/jp/album/crying-for-freedom-single/1435858013?app=music&ign-mpt=uo%3D4
脇役の俳優さん。
出演よりも車のタイヤ交換とか雑役が主な仕事だったそうで。
他の方々が着てるTシャツは売り切れ。無駄に凝ってコストが嵩み、売れば売るほど赤字だそう。
同ネタは始めて映画で使われる訳では無いものの、劇場上映するちゃんとした?一つの作品に纏めている所がポイントですね。
因みに裸ネタで私が最高傑作と位置付けている映画は、安原伸監督の「ぼくのスカイライン」
「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」
http://gaga.ne.jp/borg-mcenroe/
'60年代半ばから'80年代半ばってスポーツが一番熱かった時代だと思うのです(スポーツに限りませんが)。
「RUSH プライドと友情」等、個性の固まりの様なライバル達が死闘を繰返し名勝負が生まれ、それが最近次々と映画化されてますね。
まだ電子頭脳や薬物が勝負に介在して来ない人間性こそが重要で、スポーツが貴族の娯楽から大衆のものと成った時代です。
この時代の最後を飾るライバルはモンタナとマリーノでしょうか。
今世紀生まれが聞いても彼らのプレーは作り話にしか思えないでしょうね。
私自身はファンでは無いもののロニー・ピーターソンやビルヌーブ(成績は一流だが人物は屑の息子ではなく勿論父親のジルの方)が主人公の映画も超観たいです。
日本だと大鵬関や千代の富士関の話とか凄いドラマだと思うのですが、役者が大変ですね。
「ボヘミアン・ラプソディ」【極上音響上映】
http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/
久しぶりに映画観て汗ビッショリに成りました。
皆さん役者の成りきりぶりとか音楽を語っているので私は映画そのものの作りを書きます。
まさに「あの時代」の英国映画の画面構成で、まるで70年代の映画を観てるようです
と思っていたら、最後にライヴエイドに成って突然現代の最新映像演出に変わるので驚きました。
何もかも計算ずくであろう監督の意図に全く以て脱帽です。
新宿ピカデリーのプロモーション
鍵盤模様の階段をテンポ良く登るとWe Will Rock Youのメロディーが流れる仕組み。
テンポが悪かったり降って通ると曲が変に鳴ります。
面白いので何度も行ってしまいまいた。
エスカレーターに熊手持った人が居るのに注目。撮影した日は新宿花園神社の酉の市でした。
初老の白人ご夫婦が狂喜して何度も登るの繰り返して微笑ましかったり。
立川シネマシティでの観客は元体験世代の初老の夫婦から、ラストシーンの段階では生まれてないであろ若者などで満員。
先に書いたスポーツに限らず、60年代半ばから80年代半ばの20年は社会全体が良い事はとことん楽しみ、悪い事は乗り越えようとするエネルギーに満ちていたと思います。
この映画は次々と連続する刺激をただ消費するだけの現代の”正しい映画”とは違うアプローチで撮られています。
あえて監督は70年代風映像で我々の世代には追体験、生まれて無い世代には映像全体で時代を体感させて、ライブエイドで突然最新映像技術をぶつける事でフレディやクイーン楽曲の非凡さを訴えかけようとして成功してるんだと思います。
中には「事実を正確に描写していないから駄作だ」と言ってる原理主義者の方も居て驚きます。
本人は自分を有能と自負しているようですが、傍から見ると「現実と映画(演出された創作作品)の区別の付かない愚か者」ですね。
人気はクチコミで日に日に高まっているようで、先日立川行ったらシネマシティ入り口ドアに上映時刻の貼紙があって全てマジックで満席と書かれてました。
もはや極上音響上映は席取るのが大変だとの事です。
シネマシティのドアに貼紙はメガヒットに成った印ですね。
「恐怖の報酬」、まさかの新旧両上映
https://info.cinemacity.co.jp/ccnews/le_salaire_de_la_peur/
旧クルーゾー監督版は「マリオ」と「ルイージ」が主役ですが、有名ゲームとの合致はオマージュではなく偶然だそうです。
ボヘミアン・ラプソディーでは興奮して汗だくに、梯子した恐怖の報酬では緊張して汗だくに成りました。
勿論TV画面で観た事は有りますが、劇場で鑑賞すると改めて突き刺さる様に感じて冷や汗かくのはクルーゾー監督の能力によるものと思います。
今観ると、風俗や建物、車両等も見所一杯です。
フランス映画なのでトラックとは言わずカミオンと言ってますね。
国籍不明だったビンバはハーモニカで「戦友」を吹いているのでドイツ人だと分かりました。
その後の台詞から想像すると、反ナチ派のドイツ家族で強制労働に就いていたらしい事も分かりました。
因みに他の主役はフランス人二人と、ルイージは振る舞いや台詞からイタリア南部出身と思われます。
出演してるもう一つの主役であるトラックについては後に書きます。
そして「恐怖の報酬」【極音】フリードキン監督版。
[迫真]とはこの映画の為に有る形容詞に違いないと感じます。
http://sorcerer2018.com
今まで見せられていたのは配給会社が監督に無断で30分カットした短縮版でした。
そして遂に本物を観たというより、体感したって感想です
CGIはおろか、合成すら無しのライブアクション
心臓が止まるかと思う程緊張します。
新とはいえリメイク版は40年前。
でも「西部戦線異常無し」「サハラ戦車隊」等の昔のリメイクは監督がオリジナルを限りなく愛しており自分も同じ脚本で是非撮りたいと作るので、オリジナル版に引けを取らない双方名作が多かったと思います。
ところが90年代頃からオリジナル版の良さを否定するのがリメイクの使命みたいに成ってしまいました。
現在では指名されて仕事だから仕方なく撮る監督と役者の知名度で映画会社は客の入りを計算し、内容が無く単に刺激の箇条書きだけのスカスカな消化試合のような映画が市場に提供されてます。
でも、多数派の観客も内容が有る作品は観るのが苦痛なので需用と供給の求めは合致してる訳です。
そういや「魚雷艇109」のリメイク「Kennedy」って情報が途絶えましたがどう成っちゃったんでしょうね。
短縮版にも良い部分があって、ラストの深夜の消火シーンは幻想的で記憶に刻まれてます。
もう一つの主役であるトラックを語りますよ
クルーゾー版の使用車両は「ホワイトモーター666」と「ダッジD60」です。
おそらく荷台の長さからD60L9ですね。T110と呼ばれる事も有りますが、こちらはエンジン名であり通称です。
前者は6×6、後者は4×2なので実際に劇中と同じ困難に遭うとクリアする能力に差が出ます。
ホワイト666は「コービット50SD6」の可能性もあります。
コービットの軍用トラックをホワイト社で量産したのが666で、少なくとも私には見分けが付きません。軍用での生産数から払い下げ車両で映画に使われたのはホワイト666と判断しました。
一方、フリードキン版は二両共にGMCのM211ですね。
差別化をはかる為に?一両はボンネットとフロントマスクを「フォードF8」風に魔改造してます。
タイトルバックの魔物に似せて、意図的に映画用に改造してエイジング処理したと思われます。
運転席内の撮影はボロマニュアルって設定上、M211ではなくM35かM54っって可能性もあります。
この映画も満員御礼みたいですね。
一定数の人達が、最近巷に溢れている刺激の箇条書きだけで内容の無い映画に不満を持ってる事の証明ではないでしょうか。
「イカリエXB-1」
http://ikarie-jp.com
1963年でこのレベルの映画撮ってしまうチェコスロバキアの科学・技術恐るべし。
勿論初見です。
明らかにキューブリックの2001年に影響を与えたであろうビジュアルが多いです。
政治犯投獄中のバーツラフ・ハベル氏と、ACクラーク氏に心酔していた10代の自分が観たらどう評価したであろうかと思うと感慨深いです。
そのチェコですが、「チェコフェスティバル」ってイベントがありました
https://czechrepublic.jp/sneak-peak/czechfestival2018/
開場時間に入ったので体験ワークショップはまだ練習中。
帽子、靴、玩具、お酒などの雑貨類業者の卓が並びます。
モグラはチェコのゆるキャラ?「クルテク」。
招き猫が居るのが可笑しい。
工業先進国チェコだけにシュリーターやオールジャイヤーの農業トラクターのブリキ玩具は見逃せません。
右の軍用トラックはシュタイアーかシュコダでしょうか。
民族衣装体験コーナー。
ステージの最初はモラヴァア音楽。
司会のお姉さん、その辺の白痴右翼よりも余程日本語が上手い
しかもボキャブラリー豊富で素晴らしい。
「あたしこれでもチェコ人なんです」ってトークの中身も面白過ぎ。
バンドの人達の紹介。
バンドの皆さんは日本語できませんが、覚えたての単語を披露。
お約束の「アイシテマス」とか。
続いて楽器の紹介。
民族楽器「ツィンバロン」
チェコからの留学生も祈念撮影してました。
ダンス体験もあり
音楽聴いてるうちにチェコ料理コーナーは大行列に成ってしまいました。
今は国が分かれてしまいましたがスロバキアのワインも出店。
ねほりんばほりんじゃないよ
チェコといえばレベルの高い元祖先進工業国、そしてバーツラフ・ハベル氏、ミュシャの国ってイメージでしたが来て益々興味が深まりました。
因みに私の携帯とタブレットの待ち受け画面はシュコダ社の工場内で戦艦テゲトフ級の砲塔を仮組してる写真です。
おしまい。
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