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2022年01月14日19:55

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『御坊日々』畠中恵

時は明治20年。
冬伯が住職を務める東春寺には、よく相場師が客としてやって来る。

明治維新で廃仏毀釈の嵐が吹き荒れた大変な時期に、東春寺は先代の住職を失い、弟子だった若い冬伯は寺を支えられず一旦廃寺にしてしまった。
その後、ある日との世話で相場師の元で働く事となり、ようやく2年前にこの寺を立て直したという過去があるためであった。

しかし冬伯の弟子の玄泉は、その相場師仲間を快く持っていない。
例え今の東春寺が檀家もいず、師匠の相場の稼ぎで暮らしているとしてもだ。

また、冬伯には兄弟子もいたのだが、生活のために神職に鞍替えしたという事を冬伯自身は許していないし、師匠の急死の理由も知りえていないという。

そんな東春寺には、相場師ばかりか呼びもしない厄介事が次々とやって来ては、彼らの生活を引っ掻き回す。
ただ、その厄介事を解決していくうちに、師匠の謎も明かされていく。

何と申しますか、この物語の終盤に出てくる政治家の発言は、まるで今の政治家も言いそうな事に思えました。
不満があるなら、お前らが政治家になれと。
なら、政治家もその高収入に合わせて仕事をしろと言いたいです。
他にも細々と言いたい事はありますが、とても長くなりそうなので、このくらいで。
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