[難易度:2、時間:3分]
僕が初めてカレー風味の麺類を食べたのはカレーうどんでもなく、カレー蕎麦でもなく、カレーラーメンでした。
どういう経緯だったか記憶が曖昧なのですが住む場所が離れて疎遠になっていた幼なじみの家に久しぶりに遊びに行った際にごちそうになったのです。
彼のお父さんのお仕事はバーテンダー。だからなのか、彼の身の回りのものも洋風なものが多く例えば持っていた絵本のシリーズはウォルト・ディズニーのものだったりしました。家にある日本昔ばなし集などと見比べながらちょっと憧れたな。
で、頂いたカレーラーメンもそこはかとなくハイカラな気がして「さすが」とか思った覚えがあります。冷静に考えると作ったのは彼のお母さんですから彼はなにも「さすがっ」ではないんですけどね^^;
うちの母上はマメに料理をする人でしたけどカレー風味の麺類が食卓に登場した記憶はなくおそらく初体験はかなり長じてからインスタントで食べたか(カップヌードルかな)、お店で食べたかだと思います。
初めてカレーラーメンを食べた日から四十数年──すっかりおっさんになってしまった少年は今ではこんなうどんを自力で作れるようになっています。
[材料](1人分)
・うどん:ひと玉
・豚ミンチ:50g
・玉ねぎ:1/4個
・セロリの茎:10cm
・サラダ油:少々
・桃缶:ミキサーで粉砕して50g分使用
・水:150g(カップ3/4)
・カレールウ:1かけ
・スパイス類:クミン、ブラックペッパー、ガラムマサラ、チリパウダー、カルダモンなど
[作り方]
1.桃缶はシロップごとミキサーで粉砕します。
2.玉ねぎ、セロリの茎はみじん切りにします。
3.フライパンにサラダ油、豚ミンチ、玉ねぎ、セロリの茎を入れて2、3分玉ねぎがしんなりするまで炒めます。これに水カップ3/4を加えてひと煮立ちさせます。並行してうどんを茹でるお湯(分量外)を沸かします。
4.3.に1.、カレールウ、スパイス類を入れて弱火にし、10分煮詰めます。
5.工程4.をやっている間にうどんを茹でます。
6.うどんをザルに揚げて湯切りし、釜揚げの状態で丼によそいます(冷水で〆ません)。これに4.をたっぷりかければできあがり。
[備考]
・清涼感のある桃の甘みと酸味がアクセントになってさっぱりした風味のカレーソースになりました。汁なしなのでカレーうどんとは全く別物の料理です。
・熱々のつゆをかけるカレーうどんと違って汁なしのソースをトッピングするスタイルですのでうどんは冷水で〆ず熱々の釜揚げの状態で頂きましょう。
・食べるときはわしわしとよく混ぜてうどんにソースを絡めながら食べてください。淡白なうどんと濃厚なソースのコラボレーションがヤミツキになりますよ。
・お好みで砕いたナッツ類を加えると食感が変わって楽しいです。
・できれば桃オンリーではなく桃&パインなど複数のフルーツが入っている缶詰を使うと風味が複雑になりますよ。
ということで、よければ一度お試しください。
ログインしてコメントを確認・投稿する