[難易度:2、時間:40分]
川崎駅から徒歩7分ほどの場所。そこに店があると知っていなければ見落とすような住宅街の一角に「松の樹」という中国料理のお店があります。
敢えて中華料理ではなく中国料理と書きましたが、人によってはこの2つを区別して使っていると聞いたことがあります。
・中華料理:中国の料理を日本人の好みに合うようにアレンジした料理
・中国料理:本場中国で作られている料理を忠実に再現した料理
僕ら日本人にとってはおそらくウケは前者の方が良いと思うのですが、それだけしか知らないのはつまらない。できれば本格的な中国料理も食べてみてその違いを知ると知見はグンと深まります。
そういった意味で松の樹は貴重な中国料理の食堂と言えます。
で、ここで「水煮牛肉」(牛肉の四川辛味煮込み)という料理を食べたのですが……
悶絶しました。辛いにも程がある。辛いを通り越して痛い! どんだけ唐辛子をぶち込んでるねん。
ところが苦悶してるのにやめられないんですよね。なんかクセになる味なんです。
店を出る頃にはほとんど味覚がなくなってるような状態でしたが店を出た途端に、むしょうに水煮牛肉が食べたくなりました。凄い料理だったな。
辣子鶏も似た系統の料理です。本場ものは唐辛子2、30本使って辛味を出すらしい。ただ、それをやっちゃうと娘が箸を伸ばすこともできなくなるので似て非なるものになっちゃいますが日本人向けの中華料理にアレンジしてみました。
[材料](2人分)
・鶏もも肉:1枚(約300g)
・葉菜(青梗菜など):1株
・刻みネギ:20cm分
・生姜:2かけ
・にんにく:2かけ
・サラダ油:少々
[下味パート]
・濃口醤油:27g(大匙1.5)
・酒:15g(大匙1)
・味醂:6g(小匙1)
[辛味パート]
・鷹の爪:1本
・花椒:数粒
[仕上げパート]
・白ごま:適宜
[作り方]
1.鶏肉は食べやすい大きさに切ります。これを[下味パート]と合わせて20分漬け込みます。
2.1.をやっている間に生姜、にんにくはみじん切りにします。鷹の爪は料理バサミで小口切りにし種も取っておきます。青梗菜はざく切りにします。
3.フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ鶏肉を加えて10分ほどかけてしっかり炒めます(焦がさないように注意)。ラスト2分で青梗菜も加えてさっと炒め鶏肉と青梗菜は油を切ってお皿に盛ります。
※結構、油が出ますが工程4.で使うのでそのまま残します。
4.3.のフライパンに生姜、にんにくを加えて弱火で火を入れます。香りが立ってきたら[辛味パート]鷹の爪の種も含めて加えて3分油で似て辛味を出します。
5.4.を3.の皿に回しがけ、刻みネギと白ごまを散らせばできあがり。
[備考]
・軽くホットな辛さです。これくらいなら辛いのが苦手な人でも食べられるんじゃないかな。
・味付けはシンプルであくまでも唐辛子の辛味を楽しむ料理です。本格的な辣子鶏に興味がある方はぜひ鷹の爪を2、30本使ってチャレンジしてみてください。
・ただし、日本の鷹の爪は韓国でキムチなどを漬ける際に使う唐辛子とはかなり味が違うと聞いたことがあります(韓国のほうがマイルド)。中国の唐辛子とも違うのかも。であれば、日本の鷹の爪で2、30本はちょっとチャレンジャーすぎるかもしれませんね。
ということで、よければ一度お試しください。
ログインしてコメントを確認・投稿する