[難易度:2、時間:45分]
「我が家のレギュラー・カレーのレシピを作る」というのは僕の長年の料理命題のひとつでした。
具体的に言うと一般的なカレーショップのメニューに並んでいそうなラインナップについてうちじゃないと食べられない味を作るというテーマです。
で、ビーフカレー、チキンカレー、シーフードカレーに関してはそれなりに胸を張れる仕上がりのレシピが完成していたのですが、長いことポークカレーだけ保留になっていました。
いや、普通に市販のカレールーのパッケージ通りに作ればポークカレーは作れるんですよ。けど、それは「うちのカレー」とは言えないじゃないですか。目指すのは娘達が独立した後、無性に「あの」カレーが食べたいと言う味なのです。
待てば回路のなんとやらとはよく言ったもので、過日とあるカレーショップで天啓を得ました。酸味が強い特徴的なカレーだったのですが、そこから酢豚を連想したのです。
典型的な豚肉料理を土台にしてポークカレーを作ったらどうだろうという着想はそこから生まれました。
[材料](2人分)
・市販のカレールウ(ハウスバーモントカレー甘口がお薦め):半箱
・豚ももブロック:300g
・片栗粉:適宜
・揚げ油:適宜
・椎茸:2本
・人参:1/3本
・玉ねぎ:1/2個
・サラダ油:少々
[煮込みパート]
・水:カレールウに記載の通り
・トマト缶:100g
・コーンクリーム缶:200g(1/2缶)
・砂糖:9g(大匙1)
・醤油:18g(大匙1)
・酢:10g(小匙2)
[下味パート]
・醤油:9g(大匙1/2)
・酒:7g(大匙1/2)
・おろし生姜:少々
[作り方]
1.豚肉を食べやすい大きさ(少し小さめがお薦め)に切って[下味パート]に30分漬け込みます。水気をよく切って片栗粉をまぶし180度に温めた揚げ油で3分揚げます。
2.1.をやっている間に椎茸、玉ねぎは薄切りに人参は乱切りにします。大ぶりの鍋にサラダ油少々を加えて中火にかけ野菜類を加えて3分炒めます。
3.2.に[煮込みパート]を加えてひと煮立ちさせカレールウを加えて煮溶かします。
4.1.が仕上がったら3.に加えて10分弱火で煮込めばできあがり。
[備考]
・このカレーの土台は中華料理の酢豚がお手本になっています。酢とトマトを使って特徴的な酸味を出しています。
・酸味の強さを和らげるために使ったのはコーンクリーム缶。コーンスープのマイルドさとコクをプラスすることで砂糖を使わずにマイルドなカレーを演出しています。
・コーンクリーム缶の代わりに粉末のコーンスープの素を使ってもお手軽にマイルドなカレーが作れます。この手法はこのカレーだけでなく一般的なカレーを子供向けに味付けする時に使えるテクニックです。
・これにて我が家の4大カレー、「ハッシュドビーフ仕立てのビーフカレー」、「中華仕立てのマイルドポークカレー」、「トマトベースのチキンカレー」、「アメリケーヌソース仕立てのシーフードカレー」。堂々のレシピ完成です。
ということで、よければ一度お試しください。
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