[難易度:1、時間:5分]
日本人は外国人の作る料理に妙に卑屈になるときと居丈高な偏見の目で見るときの差が激しいよなぁと時々思います。
例えば、食事に招待されてそれがフレンチのコースだったりすると変に萎縮して何を出されても「美味しい、美味しい」しか言わない人がいます。実際には味がわかってなくても「だってフランス料理だし」って思っているんじゃないの? って、疑いたくなります。
逆に寿司屋に入ってカウンターに立っているのが金髪の外国人だったら、心のなかで「けっ」って食べもしていないのにバカにする人がいます。外国人がまともに寿司なんて握れるのかよってね。
けどね、江戸末期、誕生したばかりの寿司はファストフードでした。小さな屋台で酢飯に刺し身やヅケを載せた握り寿司を並べておいて通りかかった職人たちがちょいちょいってつまんで銭をちょんと置いて去っていくそんな料理にどんな「まとも」を求めるというのでしょう^^;
高級ネタを使って寿司屋の敷居を高くしたのはビジネス戦略であって料理の進化とはまた別だと僕は思うのです(もちろん、技術はどんどん洗練されていったのでしょうけど)。
むしろ、寿司の進化とは日本人では絶対に思いつけない自由な発想で作られるこの料理のようなものを指すべきじゃないのかな。頭から「こんなもの寿司じゃねぇ」と言って叩いたりバカにしたりするのではなく、こういうのもありじゃんと面白がる気持ちこそが寿司の進化を支えていくと僕は思います。
[材料](1人分)
・ご飯:1膳分
・すし酢(市販品):大匙1
・焼海苔(はね):1枚
・アボカド:1/4個
・カニカマ:3本
[作り方]
1.ご飯をボウルによそいすし酢を加えてしゃもじでよく混ぜます。アボカドは皮を剥いて種を取り1cm角の細切りにします。
2.すのこにラップを敷いて待機させます。まな板に焼海苔を置いてすし飯を均等に並べます。ノリの箸を持って「せえの」ですのこの上にひっくり返して(うつ伏せにして)載せます。
3.2.の上、手前1/3のあたりにアボカドとカニカマを1列に並べます。端から巻いていって(ラップが噛むので都度抜きながら)四角く整形します。
※あまり力を入れすぎないように。米が潰れます。
4.包丁を水で濡らして6等分し、盛り付ければできあがり。
[備考]
・海苔を中に巻き込んでしまう! という発想は日本人には思いつけなかったんじゃないかなと思います。海苔は手が汚れないようにするために(外に)巻くという先入観がありますから。でも外国人の自由な発想が、ビジュアル的にも楽しい巻物を生み出したんだよなぁ。
・寿司にアボカドというのも思いつけない発想ですね。カリフォルニアの名産物を使おうというところから着想しているのでしょうけど脱帽です。
・寿司ネタはアボカドにカニカマで刺し身を使っていないので写真のようにお弁当にだって詰めることができます。特に子供には大ウケすると思いますよ。
ということで、よければ一度お試しください。
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