無いはずの露天風呂に浸かる。。。

たぬきに化かされたLZです





まだ結婚生活をしていた頃

今から25年くらい昔のお話

嫁の母方のお祖父さんのお祝い？

80歳の祝いだったか何だか忘れたけど

義母が親族を集めての温泉旅行を計画

そこになぜか招待されたLZと嫁？

結婚式で一度会った程度の人達

嫁は良いけどLZは完全アウェイ！

全然気乗りしないけど

嫁は喜んでるし宿泊費は先方持ちだし

仕方なく行ってみた





早朝５時にアパートを出発！

長野県にある嫁の実家まで車で行って

そこから義父の車をLZが運転して

義父・義母・嫁の４人で高速道路へ！

埼玉からなんで移動距離ハンパねぇ！

途中お祖父さんを乗せた義兄の車と合流

高速のパーキングで親戚の車数台と合流！

挨拶はしたもののほとんど面識なし！

一行は長野県でも少し有名な温泉郷へ♪

運転しながら考えた

この中で酒を飲むのはLZと嫁くらい

義兄と義父は少し飲むけどゲコ！

見知らぬ団体の中で酒なしのお付合いは

LZにとって至難の技だな・・・

できるだけ交わらない方向で策を練るLZ

年寄りが多いから就寝は早いだろう

そこまでの辛抱だな





まずは宿に着いて一息

下界はまだ暑い時期だけどストーブ稼働

さっそく風呂に誘われるLZ

気乗りしないまま行ってみる！

一面のガラスから下界を見下ろす風景♪

メガネを外さなければ最高の景色だろうな

だけど露天風呂は無いのかな？

湯気で曇って見えないから確認できないし

明日の朝までに何度か入るから

後々確認してみるか





談笑する嫁の親戚連中を横目に

ガラスから見える景色を眺めてると

一部が開いた気配？

[あそこにガラス戸があるのかな？]

そこから湯上りのおっちゃんが二人

内湯へ入ってくるのを確認！

[なんだ！露天あるやん♪]

この後は祝賀会があるし後で入ろう！

早々に湯を上がりいざ宴会場へ

LZの大酒飲みは知るところらしく

酒を差しに来てくれる嫁の親戚一同！

返杯できないし一人で酔うわけにもいかず

[酒に弱いので♪]

っと笑顔でお断りするLZ

[てめぇらの酌で酔えるかよ！]

本音はこんな感じ





宴会が終われば年寄りどもは就寝のお時間

LZは嫁を呼び出してロビーで飲み直し♪

23:00近くにお開きにしてLZは再度お風呂へ

[露天♪露天♪]

深夜の風呂は少し照明が暗くて雰囲気抜群

さっそく夕方見たガラスのドアへ・・・

[あれ？ドア無いですけど？]

メガネを外してるせいで見えないだけ？

目線を下げると子供が通るような小さなドア

[おっさんは普通に入って来たけど？]

けどそこにしかドアが見当たらないので

開けてみた





身をかがめて外に出ると肌寒い風

[あれー？露天は？]

悪い視力で凝視すると湯気が見えるエリア

[あそこか！]

飛び石を駆け抜けてさっそく湯船へ♪

照明も屋根も無いめちゃくちゃ小さい湯船

[大人が３人でギチじゃね？]

せっかくの露天だし照明くらい付けようぜ！

さっそく風呂に入ると

[ぬるい！]

何この温度？

それにお湯がなんだかヌルヌル

[温泉成分が濃いのかな？]

まぁのぼせやすいからぬるくても良いや♪

眼科に広がる夜景のネオンは最高だし

そこは良しとしましょうか♪

完全アウェイ旅の疲れを癒すLZ

遠くまで来た甲斐があったかもね





深夜の男部屋に戻り高齢者に囲まれて就寝

翌朝５時半に起きて再度お風呂へ♪

[また露天に入ろう！]

風呂には早起きの親戚他数人居たけど

露天に居なければ無視できる！

昨夜外に出たドアへ・・・

[あれ？鍵が掛かってる？]

ちきしょー！露天に入れねぇのかよ！

親戚の高齢者に朝の挨拶だけ済ませて

早々に風呂を出るLZ

御一行ととともにバイキングの朝食へ！

[ここで元を取るしかねぇな！]

ここからのドライブに加えて

実家から地元までのドライブがあるし

がっつりスタミナ補給のLZ♪

全て終わって帰り支度

幹事の義母が会計をしている間に

従業員にクレーム入れてみた





[今朝露天風呂に入れなかったですよ！]

不思議顔の従業員？

[当館には露天風呂はありません]

イラっと来たLZ

昨夜と今朝の一部始終を従業員に説明

[すみません責任者を呼んできます]

かなり困った感じの従業員

[やべー！これじゃクレーマーじゃん！]

少しして支配人さん登場

説明の内容はこうだ

1.お風呂は朝５時から夜11時まで

2.露天風呂は無い

3.一面ガラスの一部にある戸は常時施錠

4.ボイラー使用のため深夜は冷める

詳細も話してくれた





23時を過ぎると鍵を掛け証明を暗めにダウン

湯の入り口には終了の立て看板？

そんな看板なかったけど？

男湯の外にあるのは第一浄化用受水槽

さらにその奥には第二浄化用受水槽

ここで風呂の水を完全浄化して排水路へ？

受水槽の点検の際は外に通路が無いので

男湯に作業員が通るための扉があるとか

それも景観を損なわないように小さめ

当然お客が出ないように常時施錠

開くはずかない？

昨夜は間違いなく開いたけど？

さらにそれぞれの浄化用受水槽には

鉄製の蓋が乗っていてこちらも常時施錠？

仮に鍵が外れていたとしても

大人一人では動かせない重さなんだとか？

結論から言えば・・・

LZが夢を見ていたんじゃないかと？

確かにおっさん普通に二人が入ってきたし

小さいガラス戸の扉に鍵は無かったし

受水槽に鍵も蓋もなかった！

ヌルヌルしたのは石鹸カスのせいか？

なんっつう汚い経験だよ！

けど納得するしかねぇよな





[丁寧にありがとうございました]

礼を言いつつ腑に落ちないLZ

[なんで礼を言ってんだ？]

たぬきに化かされるっつうのは

まさにこのことなんだろうな？

とりあえずバイキングの朝食と

行き帰りの昼に食った蕎麦だけは大満足の

たぬきに化かされLZだったとさ





皆さんは旅の宿泊先で

妙な経験したことありませんか






結婚とは相手の親族の一部になることと

厄介な体験が付属するものだとしみじみ思った

当日は運転疲れでヘロヘロのLZなのでした