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2020年07月21日08:37

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最期に断られた往診

さくやくんの主治医は、うちから歩いて10分のところの

40代くらいの男性医師と、そのお母さんが助手でやってる

ふたりきりの小さな動物病院でした

はじめの頃は、機械に頼らず、五感で診てくださるし

さくやくんにも、対応がやさしかったので

「あそこは、行かないほうがええで」と言われても

そんなに気にせず、通っていたのですが・・・

あのとき、呼吸が止まったり、どうしようもないとき

往診に来てくれませんか、と、電話でお願いしたら

「今日は雨が降ってるし、ちょっと無理ですね」

って・・・耳をうたがったけど、文句を言う気力もなく

「じゃあ、このまま、見守るってカタチですかね」って

それだけ、言い返すのが、やっとでした

晴れている日は、楽し気に、自転車で往診に来てくれたのに

雨だから・・・雨、雨が降ってる からって、ダメなんて!

他の動物病院は、初診では、往診に来られない って

もっと早く、セカンドオピニオンの病院をつくっておけば!

あとから、あとから、後悔の念がわいてくる

さくやくんが旅立った日の夜、その男性医師から電話があった

火葬を頼んだ業者から、連絡が入ったから・・・と

「なにもできず、申し訳ありませんでしたね」って

もう、なにも言うことはなかった

ただ、ありがとうございました、と、電話を切った

火葬業者は、男性医師の友人だという(ネットのカキコミで知った)

病院の駐車場で火葬してもらえて、いっしょに骨もひろってくれて

火葬業者の方も 「〇〇先生は、やさしいから」 と言ってたけど

本当にやさしかったら、往診に来るだろうし

「その後、どうですか?」 と、電話の1本もあったはず

点滴を打つ打たないで、ずいぶんと講釈をたれて

「看取る覚悟ができてるんですか」とか、主人に向かって

見下すような発言をして、衝突しかけたり、いろいろあったけれど・・・

先生、あなたは情熱を失ってる

病名をつけて、薬を出して、看取って、火葬を依頼する

ただ、それだけじゃないよ

家族なんだから

どれほど短くても、たとえ犬でも

家族だったんだから!

動揺したり、あがいたり、泣いたり、迷ったりする

それが、当たり前の姿なんじゃない?

もう二度と関わらないし、すべて忘れる

さくやくんとの記憶の中に、あの病院は残さない

残った薬は、お礼のお酒と一緒に、全部返した

「安い薬じゃないので、野犬を保護した人がいたら

 使ってあげてください」 と、メモに書いて

「ちゃっかり、診察したとき出してるかもな」

と、主人が言ったけど、それならそれまでのこと



火葬されるあいだ、そばを離れなかった

きっと、さくやくんは大きなボイラーの音をこわがる

ダイジョウブだよ、そばにいるからね

お母しゃん、ずっと、いっしょにいるから

火葬車の中のお窯に向かって、手を合わせながら

お散歩のとき、バテそうになるといつも口ずさんだ

自作のあの歌をうたってあげた


 ゆっくり ゆっくり さっくん♪

 つよいぞ えらいぞ さっくん♪

 いっしょうけんめい あるいてきたよ

 がんばれ がんばれ さっくん♪


ちょうど、梅雨の晴れ間で、青空がのぞいてた

ああ、あそこの雲のすき間から、天国にのぼるんだね

さくやくん、一番いいところに行くんだよ

お母しゃんも、じきにいくからね

たまえお兄ちゃんといっしょに、待っててねーーぴかぴか(新しい)

・・・

まだまだ、涙がとまらない

ダメ飼い主ですあせあせ(飛び散る汗)












■本日のほにゃほにゃニュース
再会を喜ぶワンコがかわいすぎる!! 散歩中の再会ごっこを描いた漫画
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