真夜中のレスキュー犬

みなさま、ごぶさたしております

コロナ騒ぎも、あとひとふんばり、といったところですが

このジメジメした梅雨のひととき、いかがお過ごしでしょうか

ワタシは、あいかわらずさくやくんのお世話で日々奮闘中、ですが

こんなおとなしい生活にも、まさかのアクシデントがあるもので

さくやくんの体調がすぐれず、真夜中の2時ごろ、お散歩に行ったら

ん・・・( ﾟДﾟ)！？　道ばたに、ひとが寝てる

真っ黒い服着て・・・雨が降ってるのに・・・道路濡れてるのに

ちゅーかっ　倒れてるのっ！？　ひょっとして、ひき逃げとか

全身からザァーッ　と血の気が引いて、頭の中が真っ白になり

声をかけようにも、ガクガクふるえてきて・・・死んでるかもって

さくやくんをグイグイひっぱって、とりあえず家にもどって

(現場は、うちから３０メートル、わずか数分のところ)

ワナワナしながら、１１０番しました

「ハイ、１１０番です、事件ですか、事故ですか？」

「えええっと、じ・・・事故？　道ばたに、ひとが倒れてたんです」

どんな服？　仰向けか？　顔は見えたか？とか、いろいろ質問されて

「いま、警察官が向かっていますので、こちらで対処します」　とのこと

ふーヤレヤレ・・・と、思っていたら、すぐ警察から折り返しの電話が！

「いま現場に到着したんですが、倒れているひとがいないんですわ

　ちょーっと、現場に出てきてくれませんかね？」

およっ！　ど　どっか、行っちゃったのかしら？

あわてて、元の場所に戻ると、パカパカサイレンの赤色灯がまわってて

普通車のパトカーと大きなワンボックスカーの警察車両が並んでて

警察官が４〜５人集まって、でぶっちょのおっさんを取り囲んでる

恐る恐る近づくと、「あー、あなたが電話してくれた人？」

そうですが、と、ボサボサ髪のすっぴん顔でぼんやりしてると

「ただいま、通報者とドッキングしましたぁー！！」

ド、ドッキング？☆　なんか、すごい言葉だわ　Σ（・□・；）

おっさんは、警察官に取り囲まれて、お財布を見せている

「あのひとで、間違いないでしょうか？」

「え？　ええっと、ハイ、黒いの着てたから、たぶん」

シドロモドロで答えると、もう帰っていいですよ　って

そ　そんなにカンタンに？　警察２４時みたいだったのに

あっけなく、もどされてしまった

漏れ聞いたところでは、ここからすごく遠い町のひとで

自転車に乗ってやって来て、お酒を飲んで酔っぱらって

なんかしらんけど、ここで寝てたらしい

・・・力尽きたのかしら？　酔っ払いなら、わかるわかる

ビショビショの道路でも、ひんやりして気持ちイイかも

再び家にもどると、さくやくんがプン、とすねてた

そうだよね、せっかくお散歩に出たのに

あっという間に、家にもどったんだもんね

お母しゃんの尋常じゃない様子に、危険を感じたのか

さほど抵抗せず、お散歩を切り上げてくれて・・・

さくやくん、ありがとうね

さくやくんがいなかったら、真夜中の散歩なんか行かなくて

あの、酔っ払いのおっさんを発見することもなかったよ

さくやくんは、誰にも知られてないけれど

最高のレスキュー犬なのさ〜♪　(親バカまっしぐら)





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