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2019年08月15日03:11

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室町将軍のヘイロウ効果

先日、日曜美術館で室町将軍の美術政策について解説されていました。
九州国立博物館の展示に関連してのものだったようです。

室町将軍、特に足利義満は中国、明との貿易で得た唐物(主に宋代のもの)を、独自の美術大系で序列化し、北山殿、金閣(舎利殿)の北にあった天鏡閣に展示、天皇を招くなどして価値を引き上げた後、臣下に贈与・売却することで権威や富を得た。
この方式は、次世代にも引き継がれ、八代義政の東山文化も有名。後に、室町将軍の名宝は「東山御物」と呼ばれ(この名称に固定したのは近代らしい)織田信長や豊臣秀吉にもわたり、権威の源泉とされた。

唐物は権威の源泉となっていた。

そんな解説を聞きながら、ふと、あぁこれこそハロー効果なのではないかと思ったのでした。

唐物を手に入れられるということは、それだけ力がある、ということを示しているのは、それ以前の時代も同じだったのだろうけれど、独自に序列化し、価値をつり上げ、権威とする。

室町将軍自身の軍事力は決して大きくなかった中、唐物を支配していることによって、自身の正統性を保証し、権威の源泉とした。

唐物が後光となって支配ができる。唐物によるハロー効果を創り出した。

もちろん、それだけではなないだろうけれど、義満は公武に君臨し、権威は次代に受け継がれた。しかし、後には、うまく明と貿易を独占できなくなったり、それだけではどうにもならなくなったり、応仁の乱やらで室町幕府は衰退。
でも、東山御物は信長・秀吉によってますます価値をつり上げられ、支配の道具ともなった。「へうげもの」の世界です。

唐物自体には、もちろん武力があるわけではない。それなのに。


考えてみると唐物は(ずっと昔から)ハロー効果を期待してのものだった側面があるわけで、とすると、兼好が唐物をいやがったのも、その辺りに一端があるのかもしれないと、ふと思った次第です。
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