mixiユーザー(id:15681123)

2019年10月23日13:59

173 view

万 年 筆

         (2019年10月23日)

 中学生になったら欲しいものがありました。せっせとお小遣いを貯めて買おうと思っていたものは万年筆です。万年筆に憧れていました。お小遣いを貯めるといっても そのころは毎月決まったお小遣いをもらえるわけでなく 学校での必需品(帳面、鉛筆、消しゴムなど使い終わると新しいものが必要になった時にお金をもらって買うくらいでした。お小遣いをもらえるのは 地区にある神社の お祭りの日です。春のお祭りは朝早くからお赤飯を焚いて親戚中に配るのが習慣でした。重箱に詰めたお赤飯を自転車であちこち配りまわることはお互い様ですが それを家族みんなで分けて食べるのでした。お福分けのおいしさでした。ごましお加減でおいしさがぐ〜んとアップ。 
親戚の主人が招待されてお昼の御馳走になるのですが
お土産の他に子供達にお小遣いをくれるのも暗黙のしきたりのような感じでした。小さい子供は学校からの帰宅時間が早いのでお小遣いをもらえるチャンスが多いわけでした。お小遣いと言っても30円か50円程度のことですがそれはとっても楽しみでした。クリスマスも関係ないし、お年玉ももらった記憶はないような、あったのかな???
露店が並ぶ中で今も思い出すのが自転車の荷台の木の箱が魔法のようなアイスクリーム屋さんです。マッチ箱の2倍ほどの大きさの経木の箱に注文すると詰めてくれるアイスクリームは15円でした。一度食べたおいしさに ついつい食べたくなりますがグウと我慢しました。買えないことはないのだけれど15円で他の物を3つ買えます。年に1度のアイスクリームのチャンスを我慢して万年筆を目指しました。パイロット万年筆、600円でした。母にもらった初めてのクリスマスプレゼントの日記帳に記しました。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する