（２０１９年１０月１７日）
ミルク飲み人形がどうしても欲しかった。お人形に本当にミルク（水）を飲ませることができて、髪の毛をカールできるのです。夢のような気がした。
末っ子は面倒見てもらうばかりで、下の子をおんぶしたり子守りをしてみたかったのはお姉ちゃんの気分を知りたかったのだと思う。憧れって面白いもので、友達が嫌がる子守りなのにその本質を知らない私は憧れだけが大きくで、経験してみなければわからない。母に頼んでご近所の赤ちゃんをおんぶさせてもらえた時は嬉しかった。お姉ちゃんの気分を味わったつもり。それだってうわべだけで もちろん経験とは言えないし 自己満足だけのこと。毎日積み重ねた経験が判断力になる。判断力は頭で考えることと積み重ねた経験の合体で熟成した土台になる。
お人形ごっこで遊んだ人形は、てるてる坊主で端布を巻き付けて紐で結んだ実に簡素なお人形。でも 何枚かの端布を変えてよそ行きの着物だよ と楽しかった。手足、胴体が付いたお人形を友だちのお姉さんが作ってくれてそれをもらった時の喜びは格別。簡単に縫える上着とスカートを教えてもらい 作って着せ替えさせるワクワク感はほんとに嬉しかった。
ミルク飲み人形は布製でも、セルロイドでもなく へっこんでも元の形も戻り 手足を動かすこともできたのです。
買って、と言えなくてせっせと貯めたお小遣いで 自分で買ったと思います。何年生の時だったのか？ ミルク飲み人形が欲しいとはちょっと恥ずかしい気がしたけど、手足を動かして洋服を着せられる楽しみ、、今も人形ケースの奥に簡単服のままで 見守っててくれてありがとう。
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