無言歌は続く

　母と二人ではり治療にいく　腰に負担がかかる日々だ　しかし手入れをすれば調子がいい　母もここに来るとその日は特に調子がいいと云ふ　雨が降っている　どこへも行けず　帰宅後のんびり　10時半　昼の用意　相変わらず冷や汁を作る


　今宵の音楽は　石原裕次郎 BIG MAN 13枚組12枚目
　聴いたことがなあいような気がする　そんな歌だが　皆なんとなくいい歌に聞こえる今日
　おれの小樽　勇者たち　思い出探し　霧の波止場町　嘆きのメロディ　黎明

　おもかげの人　思い出ホテル　さよならは昼下がり　
　愛フォエヴァー　俺の人生　我が人生に悔いなし　3と4曲目は　デュエット 女性が実に素敵な歌い方だなあと思って見たら　真梨邑ケイであった　道理でうまいはずだ

　そして今宵二枚目は　13枚組13枚目　英語の歌

　今宵三枚目は尺八　静寂の部屋から聞こえる尺八の響きは痺れるね　茶色っぽいレコードの箱を聴いている

　昼に冷や汁　特に暑くはないので氷は入れず常温で作る　冷麦を茹でる5分麺　水洗いして氷で締める　ひとり130グラム　それに金谷ホテルのオレンジマープルと云ふパン　普通の人なら一口分　昼からのんびり　午後は歯医者さん　一応治療は終わったので歯の掃除　概ね綺麗に磨けていると言われた　小雨降る中のんびり　しかし帰りはかっぱを使用　やはり便利だね　雨の中の自転車もいいものだ　雨の中　子供の頃を想い出す

　私の好きな漢詩　荘子　逍遙游第一（１）　「鵬鯤」

　北 冥 有 魚 　其 名 為 鯤 　 鯤 之 大 　 不 知 其 幾 千 里 也 　 化 而 為 鳥 　 其 名 為 鵬 　 鵬 之 背 　不 知 其 幾 千 里 也 　 怒 而 飛 　 其 翼 若 垂 天 之 雲 　 是 鳥 也 　 海 運 則 將 徙 於 南 冥 　 南 冥 者　 天 池 也 　

　北 冥 に 魚あり　其の名を鯤（コン）と為す　鯤の大いさ其の幾千里なるかを知らず　化して鳥と為るや　其の名を鵬（ホウ）と為す　鵬の背（そびら）　其の幾千里なるかを知らず　怒（ド）して飛べば其の翼（つばさ）は垂天（スイテン） の雲の若（ごと）し　是（こ）の鳥や　海の運（うご）くとき則（すなわ）ち将（まさ）に南冥（ナンメイ）に徙（うつ）らんとす　南冥とは天池（テンチ）なり

　この世の北の果て　波も冥い海に魚がおり　名を鯤と　その鯤の大きさは　どれくらい　何千里もあるのか見当もつかない　大きさだ

　この巨大な鯤が（時節が到来し）転身の時を迎えると　姿を変えて鳥となる　その名を鵬　その背（せな）の広さは幾千里あるのか果てしない

　この鵬という巨大な鳥が　一たび満身の力で大空に飛びたてば　その翼の大きいこと　まるで青空を掩（おお）う雲のよう

　この鳥は　（季節風が吹き）海の荒れ狂うとき　（その大風に乗って飛び上がり）　南の果ての海へと天翔（あまがけ）ていく　「南の果ての海」とは天の池のことである

　高校の頃漢文の授業で習って今でも時々思い出す　無理やり暗記だったが　今思うと暗記してよかったな　高二から理数系のクラスになったので　漢文は高校一年の時か　まだ覚えているか　この文庫2冊で9センチ弱ある　とんでもなく分厚い文庫である　値段もいいけれど