無言歌は続く

　午後五時　我が家は夕飯もすでに終わりのんびり　五時から時代劇があるのでそれを見る　「運命峠」　柴田錬三郎著　文庫はないが単行本で所有　二時間半　CMなし　一気に見た　本だと三日はかかるが　映像だと二時間半　いや　久しぶりに時代劇　と云ふ感じだった　松平健が主役だが　豪勢な出演人であった　

　今宵の音楽は　昨日のつづき　バッハ　アレグロBWV1043より　と　しゅよ　人の望みの喜びよ　BWV147 そして

　今宵二枚目は　モーツァルト : レクイエム ニ短調 K.626
　
　セルジュ・チェリビダッケ (指揮)
　フランス国立放送管弦楽団
　アーリーン・オジェー (ソプラノ)
　グーリ・プレスナー (コントラルト)
　アダルベルト・クラウス (テノール)
　ロジェ・ソワイエ (バス)
　ジャン・ポール・クレダー (合唱指揮)
　フランス国立放送合唱団

　ライヴ録音 : 1974年2月22日 | シャンゼリゼ劇場　SACDシングルレイヤー
　帯に　詰まるところ聴衆も視界に入らず　無心に音の彫刻に楽しんでいるような　まるで精緻な室内楽のようなレクイエム　とある

　夕飯は昨日の残り　カツ煮を一切れずつに　豚の角煮一切れずつ　摘みなの炒め物　これも残り　ご飯味噌汁　昼にそばを茹でる　75グラムの乾麺が220グラムになる　ほぼ半分　金谷ホテルのパン文庫の半分くらい　もっと小さいか

　さて天気がよく　分封を期待　10時ごろ　ビワの下にあるのが出た　おととい出たばかり１1時　祠の氏神さんのが二度目の分封　11時半　キウイの前のミツバチさんが二度目の分封　しかし昨日竹山のが一つ逃去　東京は今年三つ目　一つとんでもなく大きな群れがきたのでよしとしよう　机上の計算通りにはいかんな

　死は（厳密に考えて）我々の一生の真の最終目標なのですから　私はここ数年この方　人間のこの真の最善の友ととても親しくなって　その姿が私に取ってもうなんの恐ろしいものでもなくなり　むしろ多くの安らぎと慰めを与えるものとなっています！　そして　神様が私に　私が我々の真の幸福の鍵だと知る機会を（私の申すことが分かりますよね）幸福にも恵んでくださったことを　ありがたいと思っています　私は　『まだこんなに若いのですが）もしかしたら明日はもうこの世にいないのではないかと　考えずにとこにつくことは一度もありません　　　1787年4月4日　父宛書簡　岩波文庫　「モーツアルト の手紙」