無言歌は続く

　いい天気だ　しかし　畑での作業はできず　それぢゃ　と謂ふことで郵便局へ　切手シートが2枚当たり　葉書の書き損じによる交換15円　ちょっとビールでも買いに行こう　と謂ふことで自転車でのんびり　セーターを着て居るとこの上には着るものが必要ない　それほどの暖かさ　ミツバチさんが超元気だ

　今宵の音楽は　クルト・ワイル 歌劇：銀の湖
　 ルーゲル指揮　 ニューヨーク市立歌劇場管弦楽団・合唱団

　ナチスに故郷を追い出されたことが　相当根に持って居るようだ

　最後にマヤを聴く　最後の二曲　ジャズだったりポップスだったり　テレビにはは出てこない人らが居る　総じて歌はうまい　そしてテレビで見ることのできる歌い手と違うのは　自分の得意分野から離れない　一芸に秀でる　といふ表現は出来なくはない　ジャスの歌い手はジャズばかり歌う　そして聞き手に近い　と謂ふこともできる　すぐそこで聞いてみることができる　テレビで歌う人らはそうはいかない　遠くで歌うことが多い　しかしいろんな歌を歌う　ここに違いがある　マヤ最後の二曲は　8. ざんげの値打ちもない
　9. 朝日のあたる家　バイリンガルな彼女　英語フランス語日本語　スペイン語も歌うかな　改めて見てみよう
　1. 横浜ホンキー・トンク・ブルース
　2. ふしあわせという名の猫
　3. セント・ジェームス病院
　4. うかれ屋
　5. シェルブールの雨傘
　6. 別れたあとで
　7. 悲しみジョニー
　8. ざんげの値打ちもない
　9. 朝日のあたる家　　懐の深さはどうだ　ジャズ　フランスの名曲　北原ミレイの歌　そしてあまりに有名な終曲　テレビに出ない人たちにはこれがない

　昼にラーメンを食べる　ぶっといつけ麺だが　味噌だれだけを買ってきて　普通に味噌ラーメンとして食べる　太くかみごたえがある　具はネギとエリンギ　もらったハム　昼飯旅をのんびり見る　基本的に千葉と茨城が多いようだ　試しに柿ばたけへ行ってみる　どうやら歩けるので　柿の木をカリカリ　表面の皮を剥ぎ取る　2時間やると腕が痛い　しかもどうやら今日も１万歩越え　昨日が15000 今日が11000 よく歩くね

　オーストラリアの森林火災が　日本の国土程度燃えてしまったと出ていた　そういえばなんかの小説に警告めいた文章があったな　と記憶をたぐってみた　チェーホフ　「ワーニャ伯父さん」

　人間はものを考える理性と　ものを作り出す力とを　天から授かっています　それで持って　自分に与えられて居るものを　ますます増やしていけと言う神様の思し召しなのです　ところが　今日までの人間は　作り出すどころか　ぶち壊してばかりいました　森はだんだん少なくなる　河は枯れていく　鳥はいなくなる　気候はだんだん荒くなる　そして土地は日増しに　愈々ますます痩せて醜くなってゆく

　桜の園や三人姉妹とは随分違う方向を書いて居る

　大正15年の時点での30数年枚の話だが　西美濃の山中で炭を焼く五十ばかりの男が二人の子供を切り殺した　飢えて飢えて　食べるものがなくなって　二人の子供は父親のオノを磨いて　おとう　これで殺してくれ　と云ったそうである　古屋の中へ西日が差し込む秋の夕暮れだったと謂う　柳田國男の「山の人生」はこれをもとに書かれたようだ　こんな文章もある

　我々が空想で描いてみる世界よりも　隠れた現実の方がはるかに物深い　また我々をして考えしめる