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2019年12月14日20:05

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無言歌は続く

 暖かい 今日は銀行を回ってカレンダー集めでもしようかと思ったが 暖かいので柿ばたけへ臨む だんだん暑くなって10時には ダウンとセーターを脱ぎシャツだけ 剪定も楽しい 切りすぎたり 切らなすぎたり 幾年後かの形を思い剪定 そうか今日は土曜日か

 今宵の音楽は ショーソン
 ピアノとヴァイオリンと弦楽四重奏のためのコンセール ニ長調 op. 21
 ルイス・カウフマン(ヴァイオリン)
 アルトゥール・バルサム(ピアノ)

 昨日聞いて印象に残る演奏だったので早速今日もう一度聴いている ショーソンは25歳のときに音楽の道を志し パリ音楽院 マスネのクラスになる オルガン科の教授であったフランクに作曲を師事 この『コンセール』(1889〜91年)は 名旋律の玉手箱のような傑作 大体四十二分前後 四つの楽章から構成 くせになりそうな一枚だ これだから室内楽はやめられん イザベル・ファウストの弾いたものも聞いてみたい

 今宵二枚目は  [CD10] ショスタコーヴィチ
 交響曲第12番ニ短調「1917年」Op.112

 ネーメ・ヤルヴィ(指揮) エーテボリ交響楽団  昨日聞いた11番と同じく革命を題材にしている 1917年 つまり二月革命を指している

 今宵三枚目は Pieces Of Bandoneon

 Evan Lurie 収録曲
 # VIII Intro 1:38
 # III Determination - For Rosa Parks 6:50
 # I Inevitable 5:43
 # VI The Colour Of The Sky 3:28
 # VIII Post Script 1:38
 # II Travel 5:42
 # V Folly 3:23
 # IV The Punch And Judy Tango 5:40
 # VII Intention

 赤穂義士祭、吉良祭
 1702年(元禄15年)12月14日は赤穂浪士による吉良邸打ち入りの日 江戸本所松坂町にあった吉良邸の一部は現在松坂公園となり 毎年この日は元禄市でにぎわうようだ 午前中は義士祭 午後は吉良祭と 今日では仲がいいようだ ひと昔 12月に入ると 忠臣蔵の映画やドラマが多かったが 昨今は稀だ そもそも忠臣蔵を知らぬ若者も増えているんだろうな 嘆かわしいかそうでもないか その辺りはよく分からんが そんな知識も持ち合わせていなくても生きるには過不足はない 

 昼にうどんを食べる 柿ばたけの帰りにスーパーに寄り イカとちくわの天ぷらを一つずつ購入 これらを半分にしたさらに半分をオーブンで温める お隣にピッザ カレーチーズ味 半分を半分ずつ 土曜日 見る番組はなくて コーヒー豆を買いに出かける 200グラム いつもの音楽好きに会う 結構な装置をお持ちだ のち柿ばたけで剪定を続ける 向かいの病院にはすでに看護師たちの車は不見 いい天気なのでのんびり剪定 暖かくて 空を見上げて 考えて 工夫して 今日は1万歩

 私は本を多く読む 読書論についての本も多くある 紀田順一郎著 現代人の読書の最後にドフトエフスキーの「貧しき人々」のエピソードが書かれている 

 息子を亡くしたポクロフスキー老人が 息子の書物をポケットというポケットに押し込み 入れるところがないならどこへでも 帽子の中にさえ詰め込んで 大声で泣きながら駆け足で棺のあとを追う 
 「風が吹いて霙が彼の顔を打ち 針のように突き刺す 古ぼけたフロックコートの裾がはためき ポケットというポケットから本が顔を出していた 手には何かの大判の本を持っていたが 老人はそれをしっかり抱きしめていた
 通行人が帽子を脱いで 十字を切った 哀れな老人の姿に驚いて立ち止まるものもいた 本がひっきりなしにポケットから 泥濘の上に落ちた 呼び止めて教えてくれる人があると 彼はそれを拾い上げて またもや棺を追って駆け出すのであった・・・」

 この時 立ち止まって 泥濘の上の本にじっと思いを凝らすのが愛書家である 息せききって ひたすら老人と一緒にかけて行ってしまうのが 世間並みの読書家である
 要するにこれだけの違いなのだ いや これほどの違いなのである
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